果てとチーク第八回本公演『害悪』
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 果てとチーク
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
2024年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI 単年助成



事業概要
劇作家協会Japan Playwrights Associationプログラムに採択され、座・高円寺ZA-KOENJIと提携した公演。男性主導の戦争によって、トロイアの”所有物”であった女性たちが、ギリシャに”献上”される様子が、淡々と描かれた戯曲「トロイアの女たち」The Trojan Women。こちらを下敷きにした本作について、今回は、初演時から一貫して描いてきた、現実から目をそらし最悪の結末を迎える無自覚な加害者たちという部分に加え、より戦争の家父長制的な側面にフォーカスし、強固な構造の中で翻弄される登場人物たちの姿を描いた。同時多発で進む会話や、一見平穏で小さな日常のコミュニティと、それをとりまく絶望的なまでに変わらない社会の巨大さの対比を、舞台美術や照明等で明確に表現した。
- 実施時期
- 2024年11月22日(金)~24日(日)
- 実施場所
- 座・高円寺1(杉並区)
プロフィール
【果てとチーク】
ユニット名の由来は「ヘイト(hate)とホープ(hope)」。
大きな世界とちっぽけな人々の絶望的に変わらない状況を、
ありったけの憎しみと、ごくごく僅かな希望を込めて描きだす。
2019年、升味Masumi作『害悪』The Detrimentalが令和元年度北海道戯曲賞最終候補作に選出。
2020年、渋谷パルコの新しいカルチャーフェスティバル“P.O.N.D.”に招聘。
2023年、升味作『はやくぜんぶおわってしまえ』My Dear little Fuckin’ Worldが劇作家協会新人戯曲賞最終候補作に選出。
2024年、升味作『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』In the Glare of Monstersが第68回岸田國士戯曲賞最終候補作に選出。