目の見える人と見えない人で「聴く演劇」をつくるプロジェクト 音声作品創作ワークショッププログラムの開発と実施



事業概要
演劇領域で活動する俳優2名と「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のメンバーとの協働で、サイト・スペシフィックな「聴く演劇」を創作するためのワークショッププログラムを開発した。
テストプレイとフィードバックを重ね、演劇経験問わず、また目が見える見えないに関わらず、作品を生み出せるようなプログラムを実施。ワークショップではプロジェクトメンバーがファシリテーターとなり、公募により集まった参加者とともに音声創作を行った。
目の見える人と見えない人が一緒に対話を重ねながら、まちや公園を散策し、風景から空想を広げて「聴く演劇」を生み出した。また、開発プロセスとワークショップを振り返る報告会を実施、レポートをWEBにて公開した。
プロジェクトメンバー:
大石将弘、山本雅幸、星茉里
林健太、浦野盛光、井戸本将義(以上、視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ)
- 実施時期
- 2024年10月1日(火)- 2025年4月30日(水)
- 実施場所
- 【ワークショップ】YAUスタジオ(中央区)、四谷地域センター(新宿区)及び周辺地域
【報告会】四谷地域センター(新宿区)
【アーカイブ】オンライン
プロフィール
【きくたびプロジェクト】
《美術館や様々な場所で、演劇の力をかりてちょっと変わった「音声」をつくるプロジェクト》
全国の美術館などで目の見える人、見えない人が言葉を介して「みること」を考える鑑賞プログラムを企画運営している団体「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」の呼びかけにより、俳優の大石将弘を中心に活動を開始。演劇的な仕掛けのある「音声」を指定された場所で聞くことで、目の見える人にとっても見えない人にとっても様々な角度から場所と出会うきっかけをつくっている。
これまでに、横浜美術館コレクション展を題材に創作した「横浜美術館コレクション編」(2018)、コロナ禍におうちや近所で体験できるように生まれた「HOME編」(2021)、横浜の公園内と港をクルーズしながら体験する音声「横浜ゾウノハナ編」(2021)を展開。