プレイ・モデュロール



事業概要
『プレイ・モデュロール』は、技術と合理的デザインの論理のもとで人間の身体がいかに標準化されてきたかを批判的に再考する、レクチャー・パフォーマンス作品である。
ル・コルビュジエが黄金比と男性の身体を基準に提案した建築的尺度システム「モデュロール」を出発点に、近代建築や視覚メディアが身体を「理想的な形」へと枠付け、最適化してきた歴史的プロセスに問いを投げかける。
講義であり、儀式であり、抵抗のパフォーマンスでもある『プレイ・モデュロール』は、身体が空間によって測定される存在であると同時に、視覚と空間の制度のなかで構築され、争われつづけていることを明らかにする。
作・出演:ハラサオリ 音楽:小田朋美
ドラマトゥルク:下西風澄 リサーチ協力:山川陸 アシスタント:大貫友瑞
照明:上田剛 音響:中原楽 映像:岸本智也 衣裳:藤谷香子
舞台監督:守山真利恵 制作:堀朝美、遠藤七海
- 実施時期
- 2025年6月13日(金)〜15日(日)
- 実施場所
- シアタートラム(Theatre Tram)(東京・三軒茶屋)
プロフィール
【ハラサオリ】
1988年東京生まれ。ダンスアーティスト。知覚装置としての身体を起点に、映像、テキスト、ドローイングなどを交えた複合的なパフォーマンス作品を制作する。身体行為の実践を通じて、現実と虚構、自己と他者といった境界を問い直し、感覚と記憶の編成プロセスへの介入を試みている。
約10年間のベルリン滞在を経て、2023年より東京を拠点に活動。近年は現代美術やファッションなどと関わりながら自らの表現領域を拡張している。
東京藝術大学デザイン科修士、ベルリン芸術大学舞踊科修士修了。2017年ポーラ美術振興財団在外研修員。2025年度セゾン文化財団セゾン・フェロー。