長唄の会 vol.42

長唄の会 「傾城」の演奏風景 撮影:中島拓哉

長唄の会 長唄古典曲の合方の構成曲を12人で演奏 撮影:中島拓哉

長唄の会 アンコールに「大薩摩」を演奏 撮影:中島拓哉
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事業概要
「たくさんの名人に磨かれてきた長唄はどれも間違いなくステキです。もっともっと皆さんに楽しんで、好きになってもらいたい」熱い思いでスタートした「長唄の会」。42回目の本会は長唄3題と三味線だけの構成曲を演奏した。
見せ物小屋の賑やさを表す太鼓の辻打ちから楽しく始まる『外記猿』。吉原の花魁を描いた『傾城』。生きるか死ぬか、エネルギーのラリーのような『綱館』は壮大な鬼退治であった。合方の構成曲では長唄三味線の魅力を紹介。また幕間の松永鉄九郎のトークでは、三味線方としての目線で曲の聴き所を案内した。アンコールに『大薩摩』を演奏し会場が沸いた。公演を空間芸術と捕らえ、ロビーからワクワク感を演出、鑑賞者に舞台からのエネルギーを浴びて帰ってもらう公演を目指した。
(三味線) 松永鉄九郎・松永忠一郎・松永忠三郎・松永忠史朗他、(唄)塩原庭村・東音半田昌恵・杵屋正一郎 他、(囃子)梅屋貴音・望月美沙輔 他。
- 実施時期
- 2025年6月29日(日)
- 実施場所
- 日本製鉄 紀尾井小ホール(千代田区)
プロフィール
【馬橋敦】
長唄三味線方。1960年東京生まれ。大学3年の時に松永鉄十郎師の内弟子となる。松永忠五郞師・松永和佐治朗師に師事。1983年に松永鉄九郎の名を許される。1989年杵屋邦寿氏と「長唄三味線ライブ伝の会」を結成し、国内外でライブ活動。2005年より立川志の輔師の出囃子・音楽等を担当。重要無形文化財「長唄」総合認定保持者。長唄協会会員。東京・浜松・大阪・岡山・沖縄に稽古場を持つ。




