劇団青年座第262回公演『柿紅葉のころ』



事業概要
昭和十八(一九四三)年、太平洋戦争に突き進む日本。戦地へ向かう若者も、男たちが不在の町を守る女たちも、必死に戦っていた。
都会から少し離れた穏やかな港町で国民学校の教員を務める小川節子は、軍国主義に染まりつつある社会の中で自らの信念を貫き、子どもたちを守ることに苦心している。亡き夫と植えた思い出の柿の木が実る頃、長男の徹、長女靖枝の恋人にも赤紙が来る。節子に反発し、皇国臣民として戦争に貢献したい次女秀子。そして、「生きて戻ってほしい」と願う節子は――。
「命をも捧げる」ことが「国策」とされた時代。戦争は一人ひとりの生き方をどのように変えたのか。戦後八〇年を経て、現在を生きる私たちに問いかけます。
スタッフ:
作=岩瀬顕子 演出=須藤黄英
美術=根来美咲 照明=中川隆一
音響=長野朋美 衣裳=竹原典子
舞台監督=尾花真
製作=川上英四郎、田中由梨
出演者:
小川節子=野々村のん
小川靖枝=本田清佳 小川徹=岡本大樹 小川秀子=万田千尋
竹井義則=大橋和史 古森よね子=遠藤好
山木照=津田真澄 金田米助=山賀教弘 平沢幹夫=高松潤
久保田誠=石塚雄大 ロバート・ニシモト=鹿野宗健
- 実施時期
- 2025年9月20日(土)~28日(日)
- 実施場所
- ザ・ポケット(東京都中野区)
- 鑑賞サポート内容
- 音声ガイド、介助者1名無料、台本事前貸出、受付での筆談対応、車椅子対応、舞台説明会、触察模型
- 鑑賞サポート実施日時
- 2025年9月26日(金)、27日(土)
プロフィール
【有限会社劇団青年座】
劇団俳優座に在籍していた10名の若手俳優たちが日本の現実を反映させた創作劇の上演を強く願い、1954年劇団青年座を創立した。現在、劇団員と研究生あわせて約200名が所属、創作劇の他にも海外現代戯曲、過去の秀作等、幅広いレパートリーを有する。創立時から変わらぬ基本理念である日本の創作劇上演を柱にした公演活動によって、日本演劇の民主的発展に寄与し、日本文化の更なる向上に資する芸術創造団体を目指している。




