ひかりをおくる

ひかりをおくる(2025) 撮影:三毛あんり

ひかりをおくる(2025) 撮影:三毛あんり

ひかりをおくる(2025) 撮影:三毛あんり
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事業概要
アートユニットOKURUによる展覧会「ひかりをおくる 雨と晴れのあいだに 海と私たちのあいだで」は、大倉ななと田邊恵利子による身体と記憶をめぐる追体験の場である。
本展では、海草アマモの生態と「おくる/おくられる」という行為を手がかりに、刺繍、絵画、吹きガラス、テキスタイルなどを用いたインスタレーションを発表した。海辺でのピクニック形式のフィールドワークや作家間の対話を通じて、流産や喪失、身体の記憶といった個人的体験を静かに掬い上げ、生命の循環と重ね合わせる表現を試みた。展示空間の構築においてはインストーラーと協働し、素材や光の配置を調整することで、鑑賞者が自身の記憶や感情に触れる「追体験の場」として空間全体を構成した。自然環境と身体性のあいだに生まれる関係性を再考し、個々の内面に寄り添う場を提示する展示となった。
- 実施時期
- 2025年9月13日(土)-9月23日(火)
- 実施場所
- space櫛形(東京都葛飾区)
プロフィール
【大倉 なな】
ペインター。「身体の器官と動植物の親和性」や「生命の循環」をテーマに、絵画、インスタレーションを制作。近年では枯れた植物や拾得物などを素材に用い、空間全体を使ったインスタレーションを展開。透明樹脂やガラスを通し、変化する光との関係性の中で、生命の儚さと再生のイメージを静謐に立ち上げる。また、アートユニット「OKURU」のメンバーとしても活動。主な発表として個展「器官と窓」(space櫛形、2024年)など。




