サントリーホール サマーフェスティバル2025



事業概要
■テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo. 47 (監修:細川俊夫)
武満徹、クセナキス、ケージ、ノーノ、ヘンツェなど各時代の音楽シーンを代表し、世界の第一線で活躍する作曲家に管弦楽作品を委嘱し、世界あるいは日本初演の作品を披露する本シリーズに、フランスにおけるミュージック・シアターの先駆者ジョルジュ・アペルギスを迎えた。日本初演となるオーケスト作品をはじめ、作風が色濃く表れる室内楽作品、代表作であり現代音楽の声の可能性を拡げた『レシタシオン』と、それぞれのプログラムでアペルギスの作風の魅力を多角的に紹介した。その他、作曲ワークショップでは、若手作曲家の作品の実演とアペルギスによるアドバイス、さらに本シリーズの監修者細川俊夫とのトークセッションも行った。また、現代声楽作品のためのヴォーカル・マスタークラスでは、『レシタシオン』公演に出演するドナシエンヌ・ミシェル゠ダンサクが講師を務め、アペルギスの音楽を更に深く垣間見ることができる貴重な機会を提供できた。
■第35回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
「芥川也寸志サントリー作曲賞」は、戦後日本の音楽界の発展に多大な貢献をした作曲家、故 芥川也寸志(1925~89)の功績を記念して、1990年に創設。2024年(1月~12月)に国内外で初演された日本人新進作曲家の管弦楽作品から、選考委員の伊左治直、小出稚子、安良岡章夫による第一次選考を経てノミネートされた斎藤拓真、廣庭賢里、松本淳一の3作品を実演。公開選考後、候補3作品から、もっとも清新かつ将来性に富む1作品を選考し、贈賞。第33回の受賞者、向井航に委嘱した新作の世界初演と、芥川也寸志の生誕100年を記念し、作曲コンクールで特賞となった芥川の出世作『交響管弦楽のための音楽』もあわせて演奏された。
- 実施時期
- 2025年8月23日(土)~30日(土)
- 実施場所
- サントリーホール 大ホール、ブルーローズ(小ホール) (東京都港区)
プロフィール
【サントリー芸術財団 サントリーホール】
サントリーホールは、東京で最初のコンサート専用ホールとして「世界一美しい響き」をコンセプトに1986年秋に誕生し、世界の第一線で活躍する音楽家による創造的で質の高い主催公演を開催し、音楽文化を牽引してきた。1987年から続く現代音楽の祭典”サマーフェスティバル”や、開館25周年の2011年からスタートした初夏の室内楽の祭典“チェンバーミュージック・ガーデン”は国際的な注目を集めている。




