プライベートパブリック

「プライベートパブリック」前期 撮影:稲垣謙一

「プライベートパブリック」後期 撮影:稲垣謙一

「プライベートパブリック」後期 撮影:稲垣謙一
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事業概要
本事業は、保泉エリによる個展として実施された。展覧会は、「見る/見られる」という視線の関係性における身体の在り方を問う映像インスタレーションであった。保泉が未成年期に受けた性暴力被害という経験を起点とし、彫刻の制作と鑑賞を通して、プライベートとパブリックの境界に生じる複雑な関係性を探究した。展示は二部構成で行われ、前期では彫刻家・町野紗恭による等身大彫刻の制作過程を記録し、制作・モデル・鑑賞の立場が交錯する様子を映像化した。後期では、完成作品を新宿区百人町のポケットパークに設置し、都市の記憶と歴史が重なる曖昧な公共空間における身体の存在を見つめた。会場は、同地域の小規模ギャラリー「callbox」であり、展示空間と都市の日常が接する環境のもと、制作と人生、公共性に関する静かな対話が試みられた。共催・協力・デザインはcallbox、制作協力は町野紗恭、吉田真也、松尾宇人。
- 実施時期
- 【前期展示】2025年2月23日(日)〜2025年3月7日(金)
【後期展示】2025年3月9日(日)〜2025年3月22日(土) - 実施場所
- callbox(東京都新宿区百人町)
プロフィール
【保泉エリ】
体彫刻をテーマとして、展示空間と生活空間を接続し、素材の人体と生身の人体の違いについて考える作品を制作している。近年は、その街の「シンボル」となり得るものから見える複雑な背景に対し、自身の体験を踏まえながら向き合い方を模索する制作に取り組んでいる。




