
- 開催時期
- 2025年8月~2026年2月
芸術文化と社会の関係性を広い視座で捉え、受講生が取り組む課題解決や新たな価値創造、目標達成に必要な思考力やスキルを多面的に磨く連続講座です。
レクチャー、ワークショップ、ディスカッション、面談などを通じて、講師、ファシリテーター/アドバイザー、受講生が対話し、分野横断的なネットワーク構築を支援しながら、受講生自らの事業や企画の実現に向けた場を創出します。
AIの普及や気候変動、国際情勢の混迷等、社会の大きな変容の中で、人間・社会・自然・歴史から立ち上がる表現・創造活動のあり方をどのように眼差し、社会と接続していくのか、新たな実践が期待されています。このような時代の転換期における芸術文化の多様な担い手同士が学びあいながら、知識、スキル、思考力を磨くキャパシティビルディング講座を今年度も開講します。
※公募選考による受講生を対象とした対面の連続講座が基本ですが、一部の講座はアーカイブ動画を公開します。どなたでもご覧いただけます。
応募説明会(オンライン)
講座概要や応募要件について紹介します(質疑応答あり)。
- 日時
- 2025年7月10日(木)19:00~20:00
- 実施方法
- オンライン
- 申込方法
- 件名を「キャパシティビルディング講座2025応募説明会」とし、本文に「氏名(ふりがな)、現職・肩書、連絡先メールアドレス」をご記入の上、下記のE-mailアドレスまでお申込みください。
E-MAIL:act-artsacademy*onpam.net(*を@に置き換えてください。) - 申込締切
- 7月9日(水)15:00まで。 ※応募は締め切りました。
※お申込みの方にメールにて応募説明会のご案内をお送りします。
※手話通訳をご希望の方は、7月3日(木)17:00までにお申込みください。
※提供いただいた個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。
講座内容
小川智紀氏、若林朋子氏をファシリテーター/アドバイザーに迎え、講座内容に応じたゲスト講師を招き、以下のプログラムを構成します。
- 連続講座:全6回
- 中間ディスカッション:1回
- 課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会:1回
講座を通して得た知見をふまえて、受講生自らの活動の課題解決/価値創造に資する戦略レポート作成に約1カ月の期間に取り組み、発表します。 - 個別相談:1回
レポート作成期間中に受講生の課題や問題意識に応じるファシリテーター/アドバイザーとの個別相談の回を2026年1月22日(木)に設けます。
【第1回】
2025年8月22日(金)16:00〜21:00
共感を呼び、支援を引き出すためのヴィジョン・ミッション活用と非営利組織経営の手法を磨く
講師:広石拓司(エンパブリック代表取締役、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサー)
前半(約1時間)
●プログラム・運営チーム紹介、自己紹介プレゼンテーション
●イントロダクション
後半(約4時間)
●ヴィジョン・ミッションを活動の力として活かすには何が大切か考える
●共感を活動力につなげる組織運営・経営の考え方を学ぶ
【第2回】
2025年9月10日(水)17:00〜19:30
ヴィジョン・パーパスの実装・定着
講師:石井裕太(PRコンサルタント)、石井健介(ブラインド・コミュニケーター)
●活動の意義や目的の言語化を通じたヴィジョン・パーパスの実装・定着
●ブラインド・コミュニケーションの手法をとり入れた、未来を探求するワークショッププログラム「ビジョン・クエスト」の実践
【第3回|一部アーカイブ動画あり】
2025年9月24日(水)17:00〜19:30
活動の意義を伝える評価軸を磨く
講師:源由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)
●評価の考え方、多様な評価の方法論を学ぶ
●芸術文化事業の“社会的価値”を引き出す評価について考える
●評価軸を持つことで組織・活動強化につながる道筋を探る
【第4回】
2025年10月22日(水)17:00〜19:30
関係者参加型の評価をとおして改善・変革していく術を磨く
講師:源由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)
●参加型評価ワークショップの実践
●ロジックモデル、セオリーオブチェンジ等のツールを使った議論
●ワークショップを通じ、取組の継続的改善や社会変革につながる評価的思考について学ぶ
【中間ディスカッション】
2025年11月19日(水)17:00〜19:30
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士、社会教育士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
●これまでの講義をふまえ、自身の思考の整理、活動の周りのリソースの棚卸し、課題の抽出と解決の糸口をあらためて探る
●ディスカッション等を通して新しい気づき等を共有する
【第5回|一部アーカイブ動画あり】
2025年12月15日(月)17:00〜19:30
実践者との対話:現場のわりきれなさ、言葉にできなさ、とてつもないおもしろさを、 どう表すのか/それらがどう伝わるのか
講師:上田假奈代(詩人・詩業家)
●社会の最先端から眼差し、なにかを実装する
●◯◯のふりをしながら活動する
●事業・活動の継承について考える
【第6回|一部アーカイブ動画あり】
2026年1月7日(水)17:00〜19:30
「文化的な権利」を端緒に芸術文化と社会の相関を捉え直す技を磨く
〜社会における「文化」「芸術」とは?
講師:中村美帆(青山学院大学総合文化政策学部 准教授)
●文化に関わることを「人権」として認めるとはどういうことか、人権の歴史から考える
●誰一人取り残さない/あらゆる人々にとっての芸術文化の意味や、「文化権」という切り口からみた公共文化政策について考察し、芸術文化の可能性について広く考え直す
【個別相談】
2026年1月22日(木)
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士、社会教育士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
●受講生の創造活動やその環境にまつわる課題や問題意識に対する取り組み方について、ファシリテーター/アドバイザーとの面談を通して具体的な解決策や立案、そのための工程を探求する
【最終発表会】
2026年2月6日(金)17:00~21:00
課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士、社会教育士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
●創造活動における課題解決の具体的な実装方法を提案、相互に思考を共有する
※プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。
★一部アーカイブ動画あり
第3、5、6回講座の一部は講座実施後、編集が完了次第アートノト公式YouTubeチャンネルで公開し、どなたでもご覧いただけます(申込み不要)。
受講料・会場等
- 受講料
- 無料
- 会場
- アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28)
応募資格
本講座の趣旨を理解し、主に東京を活動拠点としている方で、次の全てに該当すること。
- 自らの活動の改善に向けて、課題解決策を立案し、具体的な取組を行う意思があること。
- 芸術文化創造環境の発展に貢献する意欲があること。
- 各講座及び最終発表会に出席し、講師及び他の受講生と積極的に交流や議論ができること。※1
- 課題解決/価値創造戦略レポート作成と提出が可能なこと。※2
- 受講後も芸術文化の振興に資する活動に携わる意思があり、将来アートノトやアーツカウンシル東京が行うアンケート調査等に協力できること。
- 本事業の広報活動への協力が可能であること。※3
※1 本講座の全プログラムの受講が可能であることを前提とします。出席やレポート提出に対する報酬、交通費等の支給はありません。
※2 再編集を行い、ウェブサイト・報告書等で公開します。受講生が作成したレポート等成果物の著作権は公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京に帰属します。
※3 受講生一覧や写真、各回の講座の様子等をアートノトやアーツカウンシル東京のウェブサイト、報告書等に掲載いたします。
募集人数・対象
- 募集人数
- 16名程度
- 対象
- 芸術文化領域(主に非営利の活動)において5年以上の活動経験のある芸術文化従事者
セルフマネージメントのアーティスト・表現者、制作者、プロデューサー、技術者、キュレーター、コーディネーター、アートマネージャー、芸術団体・アートNPOの職員、芸術文化支援団体のプログラム・オフィサー、行政・企業等の文化担当者、研究者等(分野不問)
応募書類・方法
応募フォームにアクセスいただき、以下の必要事項を入力してください。
※顔写真貼付・ショートレポート記述は所定用紙あり
- 応募フォーム
応募フォーム- 応募用紙
ダウンロード- 応募期間
- 2025年6月25日(水)~7月25日(金)17:00まで ※応募は締め切りました。
選考について
アーツカウンシル東京が定める選考委員会による書類審査を行います。
選考結果は、採否にかかわらず2025年8月6日(水)頃までに、E-mailにて本人に通知します。なお、選考結果についての問合せには応じません。また、アートノト及びアーツカウンシル東京公式ウェブサイトにて、受講生の一覧を掲載する予定です。予めご了承ください。
2025年度 受講生
※募集は終了し、受講生が決定いたしました。(2025年9月4日更新)
(50音順、敬称略)
磯部舞子(いそべ・まいこ)フリーランス ヴァイオリン奏者、ばいよりん友の会ジャパン支部代表
植森侑子(うえもり・ゆうこ)一般社団法人劇団前進座 制作部
大蔵麻月(おおくら・まづき)劇団白昼夢制作
大河内千晶(おおこうち・ちあき)フリーランス
川瀬里奈(かわせ・りな)独立行政法人国際交流基金 映像事業部コンテンツ事業開発チーム 主任
川村恵里佳(かわむら・えりか)ピアニスト、東京音楽大学 非常勤講師、Phidias Trioメンバー
坂本多佳子(さかもと・たかこ)合同会社Vivace(Life on Music)代表
坂本夏樹(さかもと・なつき)音楽ワークショップ・アーティスト、プロデューサー、大学教員
(ジェシカ)(じぇしか)劇作家
冨田香奈子(とみた・かなこ)アナログスイッチ 制作
野瀬綾(のせ・あや)プランナー、キュレーター
フルタジュン(ふるた・じゅん)劇団フルタ丸主宰、劇作家、演出家、脚本家
細川遥月(ほそかわ・はるな)タクトホームこもれびGRAFAREホール(保谷こもれびホール)事業担当
松波春奈(まつなみ・はるな)公益社団法人職員、NPO団体職員
最上亜矢子(もがみ・あやこ)人形劇団プーク 広報・制作(フリー)
吉田拓 (よしだ・たく)ダンサー、振付家、企画者
クレジット
- 主催
- 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
- 運営
- 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)
お問い合わせ
キャパシティビルディング講座運営事務局(特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク)
電話:080-8395-6124[平日10:00~18:00]
E-MAIL:act-artsacademy*onpam.net(*を@に置き換えてください。)