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【開催】カロクリサイクル|記録から表現を作る 成果展 むすんでひらいて―ここの記録をめぐって


開催時期
2026年2月26日(木)~3月15日(日)
※木・金・土・日・祝のみオープン
木・金 13:00~20:00
土・日・祝 11:00~18:00
開室カレンダー
開催場所
Studio 04
(〒136-0072 東京都江東区大島4-1-1 大島四丁目団地1号棟1階106)

2022年より毎年夏に開催しているワークショップ「記録から表現をつくる」では、参加者が自身の関心に基づいて、残された記録を集めたり、自ら記録したりすることからはじめ、たがいにプロセスを共有し、対話しながら、記録やリサーチをひらいていくための表現を実践しています。

本展は、これまでのワークショップ参加者のうち有志8名がそれぞれワークショップ当時から向き合っているテーマについて、あるいは現在関心のあることがらについて、リサーチをもとに制作した作品や記録資料等を構成しながら、現時点での表現の形を模索し、発表する展覧会です。それぞれの生活実感に即したテーマは多種多様ですが、隣り合って並べてみると、類似する課題が見つかったり、反対に、似たテーマなのにずいぶん細部が異なったり、といった発見があります。

それぞれがライフワークとして長期的に向き合っていく(かもしれない)プロジェクト。節目節目で立ち止まって形にして発表し、さまざまな人と共有することで、より豊かな活動へとつながっていく予感がしています。

個性豊かなプロジェクトの“いま”の形を、ぜひ楽しみにいらしてください。

※プログラムは変更になる可能性があります。

展示のテーマについて

自分や他者の輪郭が、ほどけたり、むすばれたりしながら立ち現れる。
本展示では、個人と社会との距離を測り、そのまなざしをみずからの手でほぐしていくための試みとして、8 名の作家が「記録」をめぐる表現に取り組みました。
戦争の史料、土地に根差した文化のリサーチから、個人的な体験や日記に至るまで。
「個々」や「此処」の記録を手がかりに、テキスト、映像、刺繍など多様なかたちをとりながら、たったひとりの関心が、他者や社会へと静かにひらかれていきます。
そして作品を辿るなかで、他者や、ここではない場所への思考が、いつの間にか自分自身の感覚や記憶と結びついていく。そんな時間が、この場所に立ち上がることを願っています。

入場料

無料

展示参加者(五十音順)

鬼神丸信濃、茶久間ふく、柴田成、柴沼千晴、田中有加莉、谷村梨実、中島隆誠、宮岡このか

展示参加者コメント部分と作品テーマ

【鬼神丸信濃/大きな出来事と個人の人生】
戦死した祖母の兄の写真を見せてもらったことをきっかけに、はじめて知った兵站病院ということば。想像していたよりずっと若くて幼く見える祖母の兄。自分は自分が想像するより、ずっと縁遠く感じる昔の出来事や人間の影響を受け続けているのではないかと考えながら、1人の戦死者が最後に考えたことを想像してみました。

【茶久間ふく/バタバタ茶と暮らし】
暮らしの中で親しまれてきた庶民のお茶文化であるバタバタ茶。富山県朝日町のバタバタ茶伝承館では、地域の方々が集い、おしゃべりをしながらお茶を囲む風景が見られます。手元では慌ただしく茶筅を振り、場にはゆったりとした時間が流れています。
独自の茶葉や茶筅、茶碗といった道具とともに育まれてきた、憩いやコミュニティとしてのバタバタ茶に着目しました。
本展示では、バタバタ茶を生活に根ざした行為として捉え、異なる角度から味わうことを試みます。

【柴田成/ウィキペディア】
オンライン百科事典「ウィキペディア」の編集を、ライフワークの一つとしています。ローカルに受け継がれてきた記録や記憶が公共にひらかれていくプロセスそのものに関心があり、そのときどきで興味を持ったトピックについて調査し、記事を作成しています。
今回は、台湾の近代史のあるテーマに向き合い、ウィキペディアにおける自身の編集プロセスと、その過程で生じる内面の動きを表現しようと思います。

【柴沼千晴/見ることと記述すること】
「山を見た」と書かれた文章を読むとき、その山の存在やかたちを想像することはできても、それを書いた人自身のまなざしを知ることはできないことが、言うまでもなく当たり前で、でもずっとさみしいと思っています。「ここではないどこか」を生きる生活者一人ひとりの記録をよく見ることから、わたしがわたしのからだのままで、そこに手を伸ばす方法を考えます。

【田中有加莉/共同体の空気】
日本の小学校の入学式で、教科書とともに手渡される紙袋があります。教科書の無償給与制度の趣旨を伝えるその紙袋には「我が国の繁栄と福祉に貢献してほしい」という文言が印字されています。経済成長のための競争、環境破壊、戦争、分断がはびこる今、教科書袋を起点に現代の共同体について考えたいと思っています。

【谷村梨実/工事、手仕事】
神奈川県・三浦半島に位置する城ヶ島において沈黙している建物、道具、唄などについての聞き取りから想起された風景を工事用のシートに刺繍しています。無機質な工事現場の青いシートは、一度土地の風景を覆って白紙化し、私的な風景を描く余地のある素材として捉えました。

【中島隆誠/みつめる心】
いろんなことが目の前で勝手にどうしようもなく起きる。それをどういうふうに受け取るべきだろうか、と考える、そういう人もいるものです。わたしもあなたも、いったいなにをみようとしているんでしょうか。みつめる人の心のようなものが、それにほんとうに履歴のようなものを与えられることも、なきにしもあらずだとわたしは思います。たとえばそんな瞬間に、わたしたちは、嬉しいのか悲しいのか愛なのか憎しみなのか、よいのかわるいのか、殺すのか生かすのか、いったいどんなまなざしをそれに対して向けているんでしょうか。

【宮岡このか/城ヶ島、梶の三郎神社】
神奈川県・三浦半島に位置する城ヶ島の西端には、数年前まで梶の三郎神社がありました。その場所はいま、島の開発によって失われ、更地となり、私たちはもう見ることができません。そうして失われた景色を、島の人たちの語りや、かつて島を訪れた人の写真や文章から受け取り、持ち帰り、手元に留める試みです。たとえそのものが無くなってしまっても、その場所は、誰かの手元にあり続けるかもしれないと考えています。

関連イベント

展示期間中には、以下の関連イベントを開催予定です。
会場はすべて「Studio 04(東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106)」となります。
展覧会とあわせて、ぜひご参加ください。

ギャラリーツアー

本展参加者が、作品のテーマや制作過程について紹介しながら会場をご案内します。会期中2回開催します。
各回ツアー内容が異なります。詳細は追って本Webサイト等でお知らせします。

日時
2026年2月28日(土)14:00〜16:00
2026年3月14日(土)14:00〜16:00

参加費
無料 

*予約不要。直接会場にお越しください

過去の災害の写真をウィキメディア ・ コモンズにアーカイブしてみよう

災害の当事者やその家族、地域の方々によって撮影・保存されてきた写真には、公的な記録からはこぼれ落ちる経験や感情、生活の痕跡が多く含まれています。一方、こうした個人写真は、長期的な保存や公開の仕組みを持たないまま、失われる危険にさらされています。家で眠ったままになっている古い災害の写真を、ウィキメディア・コモンズというオンラインプラットフォームを使って未来へつなぐ方法を探ってみたいと思います。(要スマートフォン/PC。事前にアカウント作成)

日時
2026年3月6日(金)19:00〜20:30

講師
柴田成(本展参加者)

会場
Studio04

入場料
無料

定員
5名*応募者多数の場合は抽選となります。抽選の結果は、3月4日(水)までに申込みの方全員にお知らせいたします。

申込み方法
こちらのフォームからお申込みください。

申込締切
3月2日(月)23:59まで

「見ることと記述すること」ワークショップ

見るという行為の中で他者や世界のかたちが立ち上がってくること。その経験を共有するために書き残してみること。それらを体感するワークショップです。流れていく景色や誰かの手つきを見つめ、それぞれのまなざしを確かめる時間を過ごします。日記や文章を書くこと・読むことに関心のある方、自分や他者の見え方の違いを知りたい方へ、ぜひご参加ください。

日時
2026年3月8日(日)14:00〜15:30

進行
柴沼千晴(本展参加者)

協力
涌田悠(短歌を詠むダンサー・振付家)

会場
Studio04

参加費
無料

定員
10名*お申込み受付は定員になり次第、締め切ります。

申込み方法
こちらのフォームからお申込みください。

申込締切
3月6日(金)23:59まで

ふり茶フリーライブ

富山のバタバタ茶をはじめ、各地に残るお茶を泡立てて飲む風習「振り茶」。茶筅を振るたびに響く、チャチャチャ…という音やリズムに耳を澄ませ、電子音楽を交えたライブパフォーマンスを行います。振り茶の時間とモジュラーシンセサイザーの演奏が重なり合うひとときをお楽しみください。

日時
2026年3月15日(日)13:00〜14:30

出演
市原一七子、茶久間ふく(本展参加者)

会場
Studio04

入場料
無料

定員
20名*お申込み受付は定員になり次第、締め切ります。

申込み方法
こちらのフォームからお申込みください。

申込締切
3月14日(土)23:59まで

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK
協力
UR都市機構

お問い合わせ

一般社団法人NOOK
E-mail:karoku.nook*gmail.com(*を@に置き換えてください)