「スタートアップ助成」は、東京の芸術シーンで活動を展開していこうとする新進の芸術家や芸術団体がチャレンジする新たな芸術創造活動を助成します。東京都内又は海外で実施される公演、展示、アートプロジェクト、国際フェスティバルへの参加、国際コラボレーション等を対象とし、若い才能が今後の芸術活動への地歩を築くためのスタートアップを後押しします。
申請受付期間
2025年4月22日(火)10:00~5月22日(木)18:00
公募の申請方法はオンラインとなります。申請フォームより申請者の登録及び各項目への入力、必要書類のアップロードを行ってください。
※公募終了しました。
※助成対象事業が決定しました(2025.7.30)。下記の採択概況(採択一覧はPDFデータ「採択概況」)をご覧下さい。
公募説明会(オンライン)
2025年度 第1回「スタートアップ助成」について、助成申請を検討されている方を対象にオンライン公募説明会を開催します。参加を希望される方は、締切日までに申し込みフォームからお申し込みください。
※参加に際しては、公募ガイドラインを必ず事前にお読みください。
※公募説明会への参加は助成の採否には影響しません。
※申請にあたってのご質問は、お問い合わせフォームや電話【03-6256-8431】でも随時承ります。
- 日時
- 第1回 2025年5月1日(木)14:00~16:00
第2回 2025年5月9日(金)18:00~20:00(手話通訳予定)
※各回とも説明内容は同じです。 - 実施方法
- Zoomによるオンラインミーティング
※参加が決定した方には、開催日前日までに、アーツカウンシル東京よりミーティングへの参加方法のご案内メールをお送りします。(参加者以外への転送はお断りします。) - 定員
- 各回60名(締切日前に定員に達した場合は、その時点で受付終了となります。)
- 申込方法
- 申し込みフォームより必要事項を入力のうえ、お申し込みください。
※手話通訳が必要な方はフォームにて「手話通訳希望」とお知らせください。
手話通訳の申込締切:2025年4月30日 (水)18:00手話通訳の申込は終了いたしました。手話通訳はございません。 - 申込締切
- 第1回 2025年4月28日(月)15:00
第2回 2025年5月7日(水)15:00
※アーツカウンシル東京からの参加受付メールをもって受付完了となります。
※締切日前に定員に達した場合は、その時点で受付終了となります。 - 注意事項
- ・参加受付及びミーティング参加方法のご案内メールは〈setsumeikai*artscouncil-tokyo.jp〉からお送りします。このアドレスからのメールが受信できるように設定をお願いします。(*を@に置き換えてください)
・開催日前日までにアーツカウンシル東京からのメールが届かない場合は、お手数ですがご連絡ください。
・公募説明会への参加は助成の採否には影響しません。
・お預かりした個人情報は厳重に管理したうえで、本公募説明会の運営に関わる連絡にのみ使用いたします。
募集要項
- 対象となる事業の実施期間
- 2025年9月1日以降に開始し、2026年8月31日までに終了する事業
- 対象となる事業
- (1)都内での芸術創造活動
都内で実施する上演・コンサート・展示・上映・アートプロジェクトその他の創造活動
(2)国際的な芸術創造活動
海外公演・展示、国際コラボレーション、国際フェスティバル、招聘公演・展示等 - 対象となる申請者
- 東京を拠点に芸術活動を行い、東京の芸術シーンの次代を担うことが期待される個人(新進の芸術家、プロデューサー、企画制作者等)又は新進の団体(芸術団体、実行委員会等)
※個人の場合:申請する分野において、都内で自ら公開活動を初めて主催してから3年未満であること、又は、都内で自ら主催した公開活動の実績が5回以内であること。
※団体の場合:団体設立から3年未満であること。法人格の有無、種別は問いません。 - 実施場所
- 都内又は海外
※オンライン公開を含む - 対象となる芸術分野
- 音楽、演劇、舞踊、美術・映像、伝統芸能、複合(核となる分野を特定できない芸術活動)
- 申請上限額
- 団体:100万円
個人:30万円
かつ、助成対象経費の範囲内
※2025年度公募より消費税及び地方消費税は全て助成対象とはなりません。ご注意ください。 - 申請方法
- 申請書類の提出方法は、オンライン申請となります。
申請フォームより、申請者の登録及び各項目への入力、必要書類のアップロードを行ってください。 - 申請受付期間
- 2025年4月22日(火)10:00~5月22日(木)18:00
- 公募ガイドライン
- 2025年度第1回スタートアップ助成 公募ガイドライン
- Q&A
- 2025年度 第1回「スタートアップ助成」に関するよくある質問Q&A
- 収支予算書における
消費税について - 収支予算書における消費税について
注意事項
※公益財団法人東京都歴史文化財団が管理運営する各施設との共催事業や提携事業は助成対象となりません。
※公益財団法人東京都歴史文化財団及び東京都の主催・共催事業、あるいは公益財団法人東京都歴史文化財団及び東京都の補助金、支援金、助成金、委託費等が支給されている事業又は支給を予定されている事業は、助成対象になりません。
採択概況[PDF]
◆申請件数(採択件数):232件(46件)
スタートアップ助成は、東京の芸術シーンで活動を展開していこうとする新進の芸術家や芸術団体等がチャレンジする新たな芸術活動を支援する助成プログラムです。2025年度第1回の本公募では、232件の申請があり、46件の採択となりました。申請件数は、前回(2024年度第3回)の219件より増加しました。
今回の公募でも、申請者名と主催名義の不一致、所在地確認書類の不備、過去実績の不足、収支予算書の不備などが多く見られました。申請フォームの入力が終わっても、再度入力内容を見直し、アップロードしたファイルも間違いがないかのチェックを行ってから提出ボタンを押していただくようお願いします。締切が迫ると内容の確認が甘くなることも考えられますので、締切までに余裕を持った申請書作成のスケジュールをご検討ください。
また、公募要件を満たさない団体からの申請や展示物、制作物等の販売活動を主な目的としているため助成対象とならない事業での申請も見受けられました。事前に要件を十分ご確認の上、ご申請くださいますようお願いします。
当助成プログラムでは、事業内容が明確であり、実現にあたっての予算やスケジュールが適切に計画されている事業を助成対象としています。申請書の作成にあたっては、公募ガイドラインやQ&Aを事前に良くご確認いただき、対象期間を確認の上、事業の具体性や実現性を明確にして適切な時期にご申請いただきますようお願いします。
申請時にご不明な点がありましたら、お電話や「お問い合わせフォーム」での問い合わせや公募説明会での質疑も受け付けておりますのでどうぞご利用ください。
《音楽分野》
音楽分野では、47件の申請があり、うち10件が採択に至りました。採択された事業は古楽からクラシック音楽、現代音楽、実験音楽などジャンルはさまざまですが、いずれも申請者独自のコンセプトが提示されており、プログラムに工夫が見られました。若手作曲家による新作発表が予定されている事業も多く採択に至っています。一方、これまでの実績の延長線上にあり、独自性や挑戦性が不足している事業は採択に至りませんでした。また、販売促進とプロモーションのみを目的とする事業は助成対象となりません。更に、助成対象期間後も有料配信を予定している事業についても助成対象外となりますのでご注意ください。採択事業の中には、過去の申請では不採択であったものの、練り直した再申請によって採択に至った事業も含まれます。助成対象となる内容や目的をご確認いただき、具体的な実施計画を検討した上でご申請くださいますようお願いします。
《演劇分野》
演劇分野では76件の申請があり、14件が採択となりました。採択に至った事業は演劇作品としての独自性や創作におけるチャレンジが申請書に示されており、実現に向けた予算計画や進行スケジュールが具体的に練られていました。身体表現の探求や上演空間設計の工夫など、戯曲やテキストに対して発話に限らないアプローチを試みる事業や、既存戯曲・演劇分野以外の表現や作品・文化的慣習等を多層的に創作に取り入れることでこれまでの演劇表現の更新を目指す事業などが採択されています。企画者自身の経験や問題意識を事業計画の起点とする申請が多く見られましたが、企画の趣旨や特に取り組むこととの関連が不明瞭であった申請は不採択となっています。事業における自身の課題と挑戦が言語化され、実現に向けたプロセスが明確に示された、意欲的な申請をお待ちしております。
《舞踊分野》
舞踊分野では31件の申請のうち8件が採択に至りました。今回も、コンテンポラリーダンス、舞踏、フラメンコ、クラシックバレエ、ストリートダンス、オイリュトミーなど幅広いジャンルからの意欲的な申請がありました。採択された事業は、いずれも独自の視点から企画が立てられ、具体的手法が提示され、事業実施により申請者のステップアップが期待される内容となっています。不採択となった申請には要件不備も多く、申請者名と主催名義の不一致、実施会場が都内ではない、団体の過去実績が確認できない、正しい予算フォームが使用されていないなどの不備が目立ちました。当助成プログラムの要件を満たさない場合でも、他の助成プログラムであれば要件を満たす場合があります。他の助成プログラムについては、アーツカウンシル東京のウェブサイトをご参照ください。
《美術・映像分野》
美術・映像分野は42件の申請があり、個展、グループ展、海外フェスティバルでの展示など8件が採択に至りました。人間、自然、時間、都市、テクノロジーなどを起点に、これまで継続して取り組んできたテーマをさらに掘り下げたもの、表現や展示方法において新たな試みがあるものが助成対象となっています。また、複数の表現媒体を領域横断的に組み合わせ、効果的な作品展開を試みようとする事業が複数採択されています。一方で、コンセプトの説明に終始し、参加アーティストやテーマの設定に必然性が読み取れない個展やグループ展、事業計画や展示内容が具体性に欠ける申請、創造性、挑戦性が乏しく鑑賞の普及を主な目的とする申請などは不採択となっています。また、団体申請に関しては、申請団体名と主催者名、過去実績におけるクレジットの主催者名、定款等の団体名称が一致していないケース、実績において申請団体の活動であることが客観的に確認できないケース等が散見されましたので、ご注意をお願いします。
《伝統芸能分野》
7件の申請があり1件が採択となりました。採択件数は令和5(2023)年度第2回の公募以来、最も少ない件数となっています。申請種目は能・狂言、長唄、尺八、複数種目による事業となり、これまで続けて申請があった箏曲や舞踊(邦舞)の申請はなく、やや種目が絞られました。採択に至った事業は、これまでの活動から見えてきた課題に対する取り組みが具体的に練られ、かつ今後のステップアップにつながるチャレンジ性が高いものでした。一方、不採択となった申請は、計画の具体性や実現性に乏しいものや当助成プログラムの主旨に合致しないものが目立ちました。育成事業や文化交流が主軸となるものは当助成プログラムの対象とはなりませんので、他の助成プログラムの活用も含めご検討をお願いします。
《複合分野》
複合分野の申請は29件あり、うち団体4件、個人1件の合計5件が採択となりました。ジャンル横断型の共同制作や発表形態の実験を試みるシアターピース創作や工芸品の展示、テクノロジーと身体表現を組み合わせた体験型アートなど、いずれも新たな表現形態の創出が期待できる事業が、創作の目的における独自性・チャレンジ性の点で評価され、採択に至っています。一方で、創作手段が不明瞭であり、事業内容の具体性・明確性が不足している申請、当助成プログラムの趣旨に合致しない申請は不採択となっています。
本件に関するお問い合わせ
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
活動支援部 助成課 助成係
TEL:03-6256-8431(平日10:00~18:00)
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