わたしたちは、学校の図工や美術の授業という教育の現場から地域での造形活動など、さまざまな場面で“ものをつくること”を経験しています。身体を動かし、素材に触れて、自分の思い描くかたちをつくる。ひとりだけではなく誰かと一緒にものをつくることで、思いもよらぬものが生まれる。そのつくることに没頭する時間をもつこと、その過程で交わすコミュニケーションは誰にも渡しえない、かけがえのないものです。そうした経験から身につく技術や知恵は、専門的な作品制作だけでなく、それぞれの生活をよりよく変えていく“学び”へとつながっているのではないでしょうか？
なぜ、わたしたちにとってものを“つくる”ことが大切なのか？いま、“学び”の環境を、どうつくっていけばいいのか？オープニングと基調講演にゲストをお迎えし、後半は東京アートポイント計画のふたつのプロジェクトを紐解きながら、“つくる”ことと“学び”の関係と未来について、ことばを紡ぎます。
話し手：日比野克彦（アーティスト／東京藝術大学学長）※ビデオメッセージでの出演
話し手：鞍田崇（哲学者）
鞍田崇（哲学者）
1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』（明治大学出版会 2015）など多数。民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ！私の好きな民藝」に出演（2018年放送）。
話し手：宮下美穂・森山晴香（NPO法人アートフル・アクション）、河野路（小金井市立小金井第四小学校教諭）
聞き手：小山冴子（アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー）
ざいしらべ 図工―技術と素材について考える（多摩の未来の地勢図）
多摩地域の小学校の図工専科教員を主な対象として自然素材や大型素材の提供や伝統的な技術や技法、素材、ICTに関するワークショップなどを実施することで、授業での表現や造形の拡張を促すきっかけづくりを行っている。地域の各機関と連携し、素材や技術の情報を整理・アーカイブし、教員や地域とのネットワークづくりを目指している。
https://cleavingartmeeting.com/zai-quest/
話し手：宮山香里（美術家／BLANCO主宰／NPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウ）、西郷絵海（アトリエTutti主宰／図工講師／NPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウ）
聞き手：川満ニキアン（アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー）
ラッコルタ−創造素材ラボ−（Artist Collective Fuchu）
地元企業から提供された不要な部材を表現のための創造素材として活かす仕組みづくりを行っている。アーティストのワークショップを通じて、子供や大人が素材から発想した表現活動に取り組んでいる。身近にあるモノを違う視点から捉える機会を重視し、新たなものの見方を獲得するラーニングプロジェクト。
https://acf-tokyo.com/raccolta/
モデレーター：佐藤李青（アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー）
※プログラムは変更になることがございます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて実施します。
無料 ※手話通訳あり
70名（要事前申込）
開催日の前日までに、こちらのウェブフォームよりお申し込みください。
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。
※定員になり次第、申し込みを締め切ります。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業部事業調整課事業調整係
TEL：03-6256-8435（平日10:00～18:00）
E-mail：info-ap@artscouncil-tokyo.jp
2022年11月23日（水・祝） 14:00～17:00（開場13:30）
武蔵野プレイス 4Fフォーラム（東京都武蔵野市境南町2-3-18）
アクセス：JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」南口下車、徒歩1分
https://www.musashino.or.jp/place/
