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プロジェクトを広げる、“かかわりしろ”のつくりかた

ジャンル:
  • アートプロジェクト

Artpoint Meeting #15×港区文化芸術ネットワーク会議
プロジェクトを広げる、“かかわりしろ”のつくりかた

さまざまな人たちが集まり、地域の日常のなかで文化活動を育んでいくアートプロジェクト。それはアートを通じて地域に暮らす人々の関係を編み直し、生活の多様な分野をつなげていくものとなります。その特性を活かすためには「かかわりしろ」づくりが欠かせません。
かかわりしろとは、活動や場にかかわるための「のりしろ」のこと。活動に関心をもつ人たちが、自分なりのやりかたでかかわるための余白をもつことです。多様なかかわりしろがあることで、世代や背景の異なる人たちが混じり合った場が生まれ、その場にかかわった人たちにとっての居場所になっていくことでしょう。プロジェクトに自分事(じぶんごと)としてかかわり、活動を続けていくために必要なかかわりしろを、どうつくっていくのか? 今回は水戸と京都からゲストを招き、ふたつの場づくりの事例をもとに、ことばを紡ぎます。

プログラム

15:00~15:20 オープニング「地域のかかわりづくりを支える仕組みー東京アートポイント計画と港区の文化芸術活動支援」
話し手:宮﨑刀史紀(Kissポート財団 文化芸術部長)、佐藤李青(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)

15:20~16:00 トークセッション1「居場所であること、そこから広がったことー高校生ウィークの取り組み」
話し手:中川佳洋(水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター)
聞き手:田中真実(認定NPO法人STスポット横浜 副理事長・事務局長/港区文化芸術活動サポート事業調査員)

撮影:仲田絵美
■高校生ウィーク
高校生のための展覧会無料招待企画として1993年にはじまった「高校生ウィーク」。2004年からは展覧会と連動したさまざまなプログラムが行われる無料の「カフェ」をギャラリー内に設置し、その運営にも若い世代が参加する。現在は対象を多世代にひらき、常設・特設のワークショップ、読書や裁縫、市民主体の部活動への参加を通して若い世代がアーティストや来館者、ボランティアなど多様な人や価値観に出会う機会を提供している。

16:00~16:10 休憩

16:10~16:50 トークセッション2「ばらばらだけど、ともにいる場をつくるーバザールカフェの取り組み」
話し手:狭間明日実、松浦千恵(バザールカフェ)
聞き手:川満ニキアン(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)


■バザールカフェ
日本基督教団京都教区とアーティスト、市民運動家、大学教員、宣教師、牧師などで構成される共同プロジェクトとして1998年にはじまる。セクシュアリティ、年齢、国籍など、異なった現実に生きている人々が、社会のなかで「共に生きる」ことのできる場の創出を目指している。カフェ運営や庭づくりを通して働く場を提供することや、社会で起こっている課題や情報提供、活動団体間のネットワークづくりの場になること、訪れるひとの居場所になることを心がけている。

16:50~17:30 ディスカッション
モデレーター:佐藤李青

17:30~17:40 クロージング

17:40~18:00 交流時間

※ プログラムは変更になる場合があります。

登壇者プロフィール

撮影:仲田絵美
中川佳洋(水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター)
1987年香川県生まれ。筑波大学芸術専門学群(総合造形)卒業後、香川県高松市の中学校教諭として勤務。2022年より水戸芸術館現代美術センター教育プログラムコーディネーター。つくることをきっかけにした出会い・交流の場として「造形実験室」(2022年〜)を市民ボランティアとともに企画運営。学校への訪問プログラムやワークショップ等の運営を行う。


狭間明日実(バザールカフェ)
2015年に大学を卒業後、バザールカフェに事務局として9年間従事。傍らで食べることや地域の暮らしにまつわる仕事や遊びをしてきた。2024年からはバザールカフェにボランティアとして関わるほか、余分としての「遊び」を社会に増やすことを目的に任意団体「まなすびと」で活動中。現在は能登と2拠点生活をしながら、「遊び」のある復興の可能性と尊厳について考えている。共著に『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』(学芸出版社、2024年)。


松浦千恵(バザールカフェ)
ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)。2004年頃よりバザールカフェに関わるようになり、現在は事務局スタッフ。依存症専門の精神科クリニックとバザールカフェで主に依存症の方に関わりながら、「人がただ在る」ということの価値を追求しつつ、支援という文脈においては、福祉制度に乗らないバザールカフェの可能性は無限大だと思って活動中。自分の余白を作るため、インドへの現実逃避を妄想中。共著に『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』(学芸出版社、2024年)。

参加費

無料 ※手話通訳・UDトークあり

定員

100名(要事前申込)

申込方法

開催日前日までに、こちらのウェブフォームよりお申し込みください。

※定員になり次第、申し込みを締め切ります。
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。

お問い合わせ

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業部事業調整課 事業調整係
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:info-ap@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

港区立男女平等参画センターリーブラ リーブラホール
東京都港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦1F
https://www.minatolibra.jp/access/

チラシ

クレジット

主催
東京都、港区、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)