イギリスの美術館・博物館で芸術解説者として活躍されている南村千里さんをおむかえして、ろうガイドについてのレクチャーと、実際に行われているろうガイド育成のプログラムのエッセンスをワークで体験します。 昨年度はイギリスの事例を紹介してろうガイドを「知る」プログラムでした。今年度は実際に「やってみる」ことを中心にしたプログラムとなっています。
※本プログラムは「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」事業の一環として展開する「パートナープログラム」のひとつとして実施します。同プログラムは、文化施設、NPO団体、大学、社会福祉施設などと連携し、アクセシビリティ向上に関するプログラムの調査・検証、モデル開発に取り組んでいます。 昨年度に続き、文化施設のろうガイド養成プログラムの開発を目指して実施します。
1日目 テーマ:「調べる力」
芸術の手話解説についての紹介のあと、参加者はリサーチについて知るワークをします。ガイドするために必要な作品情報のリサーチポイントや方法を学びます。
10時30分〜11時30分 イントロダクション&講師による実演
11時30分〜12時30分 グループワーク
12時30分〜13時30分 昼食休憩
13時30分〜14時30分 レクチャー「リサーチの方法」
14時30分〜16時30分 グループワーク発表&意見交換
16時30分 終了
2日目 テーマ:「語る力」
それぞれの参加者がガイドを行い、その後、内容や表現、伝え方などについてディスカッションします。このプロセスを通じて、自ら調べた内容をどのように他者に伝えるかという「語る力」の深化を目指します。
10時30分〜11時30分 レクチャー「ガイドとしての話し方」「ろうガイドの心構え」
11時30分〜12時30分 ワークショップ ガイドをやってみる① (前日に課題をお知らせします)
12時30分〜13時30分 昼食休憩
13時30分〜16時00分 ワークショップ ガイドをやってみる②(前日に課題をお知らせします)
16時00分〜16時30分 ディスカッション & 2日間のまとめ
16時30分 終了
※手話で進行します。手話の読み取り通訳&文字情報支援はありません。
南村千里(パフォーマンスアーティスト 芸術解説者)
ロンドンを拠点に国際的に創作、パフォーマンス、指導を行う。現在はザ・プレイスのワークプレイス・アソシエイツアーティスト。ロンドンのトリニティ・ラバンでトレーニングを受け、横浜国立大学で修士号を取得。デフ・アーティストとしての独自の視点から振付やパフォーマンス制作に取り組み、音や音楽の視覚化を実験、探求している。ダンスとテクノロジーを駆使し、感覚や人との出会いの経験を共有することを目指している。
「Scored in Silence」と新作「Mark of A Woman」の海外ツアーを実施。
文化芸術分野におけるろうガイドに関心がある/目指すろう者(年齢・経験不問)
各日程10名 ※先着順
無料
こちらのフォームよりお申込みください。
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。
申込締切:2025年5月8日(木)18時30分まで
Re; Signing Project
resp.art.info(at)gmail.com
※ (at)は@に置き換えて下さい。
●パートナープログラムメンバー
Re; Signing Project
ろう者による芸術表現の新たな可能性を模索し、社会への問いを発信するアートプロジェクト。ろう者アーティストたちが自ら企画運営に関わり、アートを通して、ろう者が生きる現実、手話という言語やろう文化を多くの人々に発信し、 ろう者・聴者ともにアイデンティティ・関係性の再構築を試み、様々な芸術表現を包括できる場でありたいという願いを込めて、このプロジェクトを立ち上げる。“Re”は「再生」「アイデンティの再構築」、“Signing”は「手話で話す人々」「手話で話している」を意味する。2023年、「〜 視覚で世界を捉えるひとびと」展(東京、BUoYギャラリー)を開催。
https://www.re-signing.com/https://www.re-signing.com/
A日程:2025年5月10日(土)、11日(日)
10時30分〜16時30分(昼食休憩・適宜休憩あり)
B日程:2025年5月17日(土)、18日(日)
10時30分〜16時30分(昼食休憩・適宜休憩あり)
※A日程、B日程 両方とも同じ内容です。