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記録から表現をつくる2025

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • ワークショップ・体験

残された記録を見る、あるいは新しく記録をすることから、表現をつくるワークショップです。2022年から始まり、今回で4期目の開催となります。

過去の記録をつかった表現を実践する人に話を聞いたり、その表現を見つめ、話し合ったりすることからはじめ、実際に参加者自身の関心からテーマを設定し、それに関わる記録から生まれる表現を探します。また、多様な視点を持って記録に向き合うために、話し合う、もしくは話を聞くことをプロセスに導入します。

レポート、展示や企画のプラン、絵、文章、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、表現の技法について制限はありませんが、最終日には展示を行います。ただし、作品として完成させる必要はなく、自らの関心を他者と共有し、対話をするために形をつくります。

日常的に何かを記録している方、聞き書きやリサーチに興味のある方、それらをプロセスに伴う制作がしたい方などにおすすめです。

*プログラムの内容は変更となる場合があります。

ワークショップの流れ

7月19日(土)
前半は「記録から生まれる表現について」のレクチャーや、聞き書きのワークショップを行います。後半は、アーティストによる「記録から表現をつくる」実践を見たあと、話し合い、自ら表現をつくることを試します。

7月26日(土)
江東区 夢の島にある東京都立第五福竜丸展示館にリサーチに行き、実践者の話を聞いたうえで、それぞれに手を動かし、小さな展覧会をつくります。また、自分の関心や、今後のリサーチについて考えます。

上記2日間の活動をふまえて、各自で実践に取り組みます。それぞれ気になる人物に話を聞きに行ったり、資料を調べたりし、それをもとに各々の制作手法で表現をつくることに挑戦します。

8月2日(土)、3日(日)
自由相談日。各自実践に取り組む中で、必要に応じてファシリテーターと話すことができます。オンラインも可能です。

9月7日(日)
各自の表現を持ち寄り、話し合います。
※前日6日(土)を搬入作業日とします。

*ワークショップ開催レポート:カロクリサイクル「記録から表現をつくる」2023 レポート
*「記録から表現をつくる」ではワークショップ終了後、毎年参加者の有志によって同名の展覧会を開いています。今年度は2026年3月頃の開催を予定しています。
 参考 展覧会開催レポート:展覧会「記録から表現をつくる2023」

ファシリテーター

小屋竜平
1982年愛知県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程満期退学。高崎経済大学非常勤講師。記号の現働化というプロセスにおける、一回性と普遍性の関係に関心を抱いている。ファシリテーターとして、東京プロジェクトスタディ「部屋しかないところからラボを建てる」2018に参加。コーディネーターとして「東京スーダラ2019―希望のうたと舞いをつくる」2020に参加。論文に『「空虚な」記号としての代名詞――エミール・バンヴェニストにおける「話者」、「意義作用」、「現実」の問題をめぐって』(『言語態 13号』、2014年)。

磯崎未菜(映像作家・シンガーソングライター/NOOK)
1992年東京都生まれ。特定の土地に根付く童謡や労働歌などを手がかりにしながら、場所に添う新たな〝うた〟を作るプロジェクトなど、うたう声と人びとの暮らしに興味を持ち作品制作をおこなっている。近年出展した主な展覧会「ナラティブの修復」(せんだいメディアテーク)。2023年から24年にかけてリトアニアの首都ヴィリニュスに移住し、旧ソビエト連邦からの独立を目的とした運動「歌う革命」のリサーチをおこなってきた。

瀬尾夏美(アーティスト・詩人・NOOK)
1988年東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。東日本大震災のボランティアを契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで活動を開始。岩手県陸前高田市での対話の場づくりや作品制作を経て、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は江東区を拠点に、災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索するプロジェクト「カロクリサイクル」を進めながら、“語れなさ” をテーマに旅をし、物語を書いている。単著『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房)、『声の地層――災禍と痛みを語ること』(生きのびるブックス)、共著に『10年目の手記』(生きのびるブックス)、『New Habitations: from North to East 11 years after 3.11』 (YYY PRESS)。 

中村大地(作家・演出家/屋根裏ハイツ主宰/NOOK)
1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。現在も仙台・横浜・東京をゆるやかに行き来しながら、人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向した創作をつづけている。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席。『未来が立ってる』で、第14回せんがわ劇場演劇コンクール劇作家賞受賞。部屋というスケールから演劇を捉えなおす集まり #部屋と演劇 のメンバーでもある。

定員

12名 
※全日参加できる方を優先します。
※申込者多数の場合は選考を行いますのでご了承ください。

参加費

参加費
一般10,000円/学生5,000円(全回通し)
※フィールドワークの交通費や昼食代等はご自身での負担となります。
※初回(7月19日)に現金にて精算となります。途中欠席による返金には応じられません。

会場

Studio 04
〒136-0072 東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106
ほか都内のスペース

応募方法

こちらの申込フォームを記入のうえ、お申込みください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営及びご案内のみに使用いたします。
※選考の結果は6月30日(月)を期限に、応募時にご登録いただいたメールアドレスにお送りします。

応募締切

2025年6月20日(金)23:59まで

お問い合わせ

一般社団法人NOOK
E-mail:karoku.nook@gmail.com

開催場所

Studio 04
〒136-0072 東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106
ほか都内のスペース

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK
協力
UR都市機構、東京都立第五福竜丸展示館