架空の日本。海岸沿いの国道に小さな看板の明かり。看板には大文字で「MOTEL」とだけ書かれている。経営者の桐野京子はすでに亡くなった夫、健人からこの場所を引き継ぎ、慎ましやかに暮らしていた。京子には溺愛する息子、桐野ひかるがいる。自衛官のひかるは第11飛行隊のパイロットであった。しかしひかるはある日、飛行中に行方不明になってしまう。
三年後、京子の暮らす港町で、神の使いである「願いを叶えるクジラ」の噂が流れ始める。京子はクジラを見つけようと、以前、世話をした三人のヤクザ者を呼び出す……
「ひかるを私の元に帰してほしい」
神の奇跡に翻弄され、やがて京子は自身の罪を隠し切れなくなる。
出演:青海衣央里(東京タンバリン)、青柳糸、内田健介、喜田裕也(はちどり空港)、桜まゆみ、谷本ちひろ、平吹敦史、三井田明日香、鈴木美緒、谷川清夏
作・演出:ピンク地底人3号
日時:2024年7月25日(木)-29日(月)
会場:雑遊(東京都新宿区)
鑑賞サポート内容:
・タブレット字幕の提供
・触ることのできる舞台模型等を使った事前説明
・台本の事前提供
鑑賞サポート実施日時:2024年7月25日(木)-29日(月) ※全ステージで実施
【ももちの世界】
生者と死者の境界が曖昧でボーダレス、苛烈な会話劇を得意とする。近年は手話を使った作品『サバクウミ』(2020年)、『華指1832』(2021年)、手話裁判劇『テロ』(2022年)、『皇帝X』(2023年)を立て続けに発表。
ももちの世界
E-mail:momochinosekai@yahoo.co.jp