『技術的嵌合地帯-CHIMERIA』とは、メディアテクノロジーによって身体の可塑性を発揮し、資本主義システムや人間性規範に基づく「正常な」世界から転位する肉体たちのための自律領域である。参加者は〈ドク〉によって施される装置によって〈キメラ〉となることでCHIMERIAへ入ることができる。キメラたちはそこで実際に生活を営み、〈ビルダ〉とともに「キメラ中心主義的」ともいうべき空間を生成することを試みた。最後には〈ターミナル〉によって記録された痕跡を展示するエキシビションを行った。
【花形槙】
テクノロジカルに加速する資本主義社会において「私」であること、「人間」であることが揺らぐリアリティのもと、通信システム、ウェアラブルデバイス、義肢装具といった身体と世界とを関係づけるテクノロジーに着目し、現代における〈人間性の捻転〉を試みる。主な発表に「技術的嵌合地帯-CHIMERIA」(WHITEHOUSE, 東京, 2025)、「MOTアニュアル2023」(東京都現代美術館, 東京, 2023)、「Taipei Arts Festival」(Taipei Performing Arts Center, 台北, 2023)など。
WHITEHOUSE(東京都新宿区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。