「声」をテーマとした共作3作品を制作し、上演した。また、制作スケッチや映像記録、連絡のスクリーンショット集など、共作過程を臨場感をもって可視化する展示を充実させた。上演内容は二部制(各一時間)で、第一部では共作作品である《ジッキョー》(実況者・解説者・記録係と4人のパントマイマーのため)、《森 [mata]》(ウクレレ・ギター・2声のための)、《Eat up, every last bit.》(トランペット・クラリネット・工作物と小物楽器・4声のための)を上演した。第二部では共作参加作曲家による展示ツアーとトークセッションを行った。
共作参加作曲家の小栗舞花、山田奈直、ヘナン・フォンチス、ruki kojimaをはじめ、パフォーマーやスタッフにも中村みちる、伊賀並公佳ら自身も作曲家やアーティストであるメンバーが参加し、「共創」を豊かに捉えられる時間となった。
【共作プロジェクト緒】
作曲家である小栗舞花・山田奈直を中心に、「作曲家同士が手を取り合いやすい未来を目指す」というコンセプトを掲げて活動中。個人作業と思われがちな(主に現代音楽の)作曲過程を見つめ直し、共作を通じて豊かな創造性を引き出す場を提供するとともに、作曲家同士の連帯や協働可能性を模索している。結果だけでなく、作曲家同士が活き活きと音楽を立ち上げる道のりそのものの魅力も発信している。
元映画館(東京都荒川区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。