「江戸川乱歩の名作『人間椅子』のモノオペラ化」と「乱歩と同時代のアイスラー、ヒンデミット歌曲」による、日本文学とドイツ歌曲の世界観を融合させた声楽演奏会である。
1920年代ドイツの、血と埃と鉄の匂いが充満する社会を切り取った歌曲を下地に、『人間椅子』に登場する椅子職人「私」の孤独と、不幸による自己陶酔に焦点を当てながら、やがて演者が椅子職人(「私」)そのものへと変貌する。
【出演者】
メゾソプラノ:佐々木暁美
ピアノ:清水史
【スタッフ】
作曲:根本卓也
美術:山口菜月
制作:かのうよしこ
【佐々木暁美】
山口県光市出身。『フィガロの結婚』ケルビーノ、『こうもり』オルロフスキー公爵などズボン役や、モンテヴェルディなどのイタリアン・バロックを主なレパートリーとする。2019~2024年小澤征爾音楽塾に出演。また自主企画による演奏活動を行っており、企画から台本・歌詞の執筆も手掛ける。これまでにモーツァルトを取り巻く女性を題材にした公演『ふたりの女-愛されたモーツァルト-』『ふたりの女-アロイジアとベーズレ-(助成:アーツカウンシル東京)』を企画・出演。
上野学園大学演奏家コース卒業。これまでに声楽を西尾優、河野克典、手嶋眞佐子、村上曜子、山下牧子、小林由樹各氏に師事。V.ルキアネッツ氏、M.デヴィーア氏のマスタークラスを受講。現在はバロック声楽を根本卓也氏に、アレクサンダーテクニークを金本えい子氏に師事。
白読(東京都港区)
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