現代音楽作品をレパートリーとする演奏団体Ensemble Toneseekによる、第3回定期演奏会を開催した。
今回は“感光 / sensitizations”をキーワードに、新たな取り組みとして、若手作曲家を対象とした演奏作品公募を2024年の春に実施し、26作品の応募から選出された4作品を選出。さらに、演奏家と作曲家による音楽実験と対話の場「リーディング・セッション」を経て、7月の公演で演奏を行った。また、公募作品の他、J.シェルホルン作曲《セリグラフィー》(日本初演)や、細川俊夫作曲《夕顔》も取り上げた。
【アンサンブル・トーンシーク】
作曲家の久保哲朗により2022年に結成。メンバーは、現代音楽作品を主なレパートリーとして活躍する、気鋭の若手音楽家によって構成される。
これまで開催した演奏会では、欧州での国際音楽祭へのリサーチに基づいた同時代的作品によるプログラムや、古典現代音楽の金字塔であるシェーンベルク《月に憑かれたピエロ》を取り上げている。
2024年からの新たな活動指針として、演奏家と作曲家による作品制作のための相互交流の場の創出を掲げ、若手作曲家を対象とした演奏作品公募や、リーディング・セッションなどといった活動にも取り組む。
トーキョーコンサーツ・ラボ(東京都新宿区)
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