2カ年計画の2年目となる本事業では、1年目にベルギー・ゲント市で開催した国際交流展を礎とし、東京都中野区において同展を開催した。
本展では、クンストハウス・イエロー・アートとの連携のもと、人が生きる上での大きな原動力となる「生きがい」をテーマに掲げ、日本とベルギーの多様な背景を持つ作家による独創的な作品を紹介した。さらに、両国の出展作家などが創作活動や互いの文化について情報交換を行う国際交流イベントを実施し、国境を越えた多様な表現に出会う機会を創出した。
本事業は、障害のある作家にとって創作活動を発表し、社会とつながる機会を広げ、多様な人々がつながる交流の場となった。また、さまざまな背景を持つ人々が暮らす東京都内において、多文化的な視点を取り入れた事業を展開したことにより、作家や鑑賞者、イベント参加者が国籍や文化の多様性を尊重し合い、相互理解や共感力を育む貴重な契機となった。
【社会福祉法人愛成会】
社会福祉事業では、施設入所支援や生活介護、就労継続支援B型など事業を、利用者の日常に寄り添い、一人ひとりの可能性や幸せを追求しながら運営している。また公益事業を担う部署として、2012年に法人企画事業部を開設し、芸術活動を通じて社会へ障害者の理解促進や啓発に努め事業を行っている。
国内外でのアール・ブリュットの普及啓発や障害のある方の芸術活動の普及支援、誰もが参加できる地域に開いた表現活動の場などを展開している。
【展覧会】
なかのZERO西館1階 美術ギャラリー1
【国際交流イベント】
中野区役所1階 ナカノバ
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。