アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

  • 開催終了

ラッコルタ – 創造素材ラボ – vol.3 岡田裕子「モノモノローグ」ワークショップ+展覧会

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 展覧会・上映会 ,
  • ワークショップ・体験 ,
  • その他

日常と非日常、現実と非現実のはざま。
モノと人と場のもつ「時間」や「経験」が交差し
想像力という演出によって
独自の物語が幕を開ける。
モノとの対峙から、参加者が想像を膨らませ、それぞれのストーリーを紡ぎ出す。
そんな遊び場「モノモノローグ」へようこそ。

地元企業に不要な部材を提供していただき、それらを表現のための“創造素材”として再活用する仕組み「ラッコルタ-創造素材ラボ-」。アーティストの長年のリサーチを素材に落とし込み企画されたワークショップにて、子供や大人が表現活動に取り組みます。身近にあるモノを違う視点から捉える機会を創出し、アーティストの視点を通して、新たなものの見方を獲得するラーニングプロジェクトです。
第三回目のワークショップでは、現代美術家の岡田裕子さんが、株式会社サーカス提供の不思議な素材を伴って、参加者を「想像」の世界へ導きます。そこでの時空間が1つの物語として映像作品になる予定です。ぜひお気軽にご参加ください!

※プログラムは変更になる可能性があります。

岡田裕子「モノモノローグ」ワークショップ

日時
2024年1月13日(土)13:00~15:00

場所
府中市郷土の森博物館 旧田中家住宅和室(東京都府中市南町6-32)

講師・アーティスト
岡田裕子

対象
中学生以上
※ワークショップ風景を撮影し、後に映像作品として上映予定です。映像作品として撮影/上映されることに許可いただける方を対象とします。

定員
10名

参加費
無料
※ただし、博物館入館の際に入場料300円(府中市民150円)がかかります。詳細はこちらをご確認ください。

申込方法
申込フォームに必要事項を入力の上、送信してください。
※個人情報は、本事業の運営およびご案内のみに使用いたします。

申込締切
2024年1月8日(月・祝)
※先着順のため定員に達し次第締め切らせていただきます。

素材
造形素材、装飾品、店舗廃棄品など(株式会社サーカス提供)

展覧会|ラッコルタ – 創造素材ラボ – 成果展示

岡田さんがワークショップ参加者とともにつくり上げた映像作品を中心に、「モノモノローグ」の成果を発表。同時に、過去に開催したワークショップで制作された作品等も展示し、ラッコルタワークショップ3年間の集大成を紹介します。創造素材にもたらされた新たな視点をお楽しみください。

日程
2024年1月24日(水)~28日(日)10:00~17:00(最終日は16:00まで)

会場
府中市美術館市民ギャラリー(東京都府中市浅間町1-3)

観覧料
無料

紹介動画

アーティストからのメッセージ

「モノモノローグ」とは、はじめてわたしがおこなう試みです。
これは、ワークショップではありますが、「モノモノローグ」という作品を参加者と共につくるような気持ちをもって、これをおこないます。

要らない、でも捨てられない…そんなモノが、私たちの身の回りにもたくさんありますよね。

ラッコルタの活動を通じて、使われなくなったもの、その役割を終え、ずっと倉庫に静かに眠っているモノたちとの出会いがありました。
それらのモノは、社会的には、無駄なモノ、必要のないモノと見えるかもしれません。
しかし、使われなくなったために、むしろそれらのモノたちには「使用する」ということ以外の価値が、たちあがっているようにも見えました。

そのような眼差しでモノをよく見て考えてみます。
すると眠っている(死んでいる?)かのようにみえるモノたちが、なんと生き生きと鮮やかに見えてくることでしょう。
こういうことがアート的視点のひとつだと、わたしは考えます。

意味のない、とか、価値のないものというのは世の中にはないのではないでしょうか?
それは、モノでもヒトでも、同様です。

物事を想像する時、私たち人間の脳は、前頭葉と頭頂葉という部位が活発になるそうです。
今回、とある仕掛けをわたしたちが用意します。
その上で、参加者の皆さんの前頭葉と頭頂葉をフル回転していただきます。
ひとりひとりが想像の世界で遊ぶワークショップです。
参加者さんひとりひとりの想像の世界でどんな言葉が飛び出すか、それぞれのストーリーがどのように紡がれてゆくのか。
モノが、どのように再び生きはじめるのか。
わたしもとても楽しみにしています。

※「モノローグ」とは・・・ラテン語のmono(ひとつ)と、logue(話)が組み合わされた言葉であり、「ひとりの話、ひとりごと」という意味

【アーティストプロフィール】

岡田裕子
現代美術家。ビデオアート、写真、絵画、インスタレーションなど多岐に渡る表現を用いて、恋愛、結婚、出産、子育てなど自らの実体験からヒントを得ながら、現代社会と未来をテーマにした作品を生み出している。国内外の美術館、ギャラリー、オルタナティブスペース等にて展覧会多数。近年は著書出版やパフォーマンス作品の発表など、新たな挑戦が続く。主な作品には、再生医療の未来をストーリー化した「エンゲージド・ボディ」、男性の妊娠をテーマとした「俺の産んだ子」など。社会背景をヒントにした未来予想的視点で現実と非現実を交差しながら、現代社会へメッセージを発している。
主な展示は 、アルスエレクトロニカセンター1年間常設展示(リンツ・オーストリア/2019)「第11 回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館/2019)「LESSON 0」(韓国国立現代美術館、ソウル/2017)「Global Feminisms」(ブルックリン美術館、ニューヨーク/2007)など。
個人活動の他にも、オルタナティブ人形劇団「劇団★死期」主宰、W HIROKO PROJECT、家族のアートユニット会田家など、他者と関わりながらの多様な活動を牽引している。
https://okadahiroko.info

お問い合わせ

NPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウ[ACF]
E-mail:contact@acf-tokyo.com

開催場所

ワークショップ:府中市郷土の森博物館 旧田中家住宅和室 (東京都府中市南町6-32)
展覧会:府中市美術館市民ギャラリー(東京都府中市浅間町1-3)

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、NPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウ[ACF]
素材提供企業
株式会社サーカス