アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

  • 開催終了

記録から表現をつくる2024

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • ワークショップ・体験

残された記録を見る、あるいは新しく記録をすることから、表現をつくるワークショップです。2022年から始まり、今回で3期目の開催となります。

過去の記録をつかった表現を実践する人に話を聞いたり、その表現を見つめ、話し合ったりすることからはじめ、実際に参加者自身の関心からテーマを設定し、それに関わる記録から生まれる表現を探します。また、多様な視点を持って記録に向き合うために、話し合う、もしくは話を聞くことをプロセスに導入します。

レポート、展示や企画のプラン、絵、文章、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、表現の技法についての制限はありませんが、最終日には展示を行います。
ただし、作品として完成させる必要はなく、自らの関心を他者と共有し、対話をするために形をつくります。

日常的に何かを記録している方、聞き書きやリサーチに興味のある方、それらをプロセスに伴う制作がしたい方などにおすすめです。

*プログラムの内容は変更となる場合があります。

ワークショップの流れ

7月27日(土)
「記録から生まれる表現について」のレクチャーや、聞き書きのワークショップを行います。後半では、アーティストによる「記録から表現をつくる」実践を見たあと、話し合い、自ら表現をつくることを試します。

8月4日(日)
江東区内の資料館にフィールドリサーチに行き、実践者の話を聞いたうえで、それぞれに手を動かし、小さな展覧会をつくります。また、自分の関心や、今後のリサーチについて考えます。

2日間の活動をふまえて、各自で実践に取り組みます。それぞれ気になる人物に話を聞きに行ったり、資料を調べたりし、それをもとに各々の制作手法で表現をつくることに挑戦します。

8月17日(土)
自由相談日。必要に応じ、ファシリテーターと話すことができます。オンラインも可。

9月8日(日)
各自の表現を持ち寄り、話し合います。
※前日7日(土)を搬入作業日とします。

*昨年度の開催レポート:カロクリサイクル「記録から表現をつくる」2023 レポート(https://note.com/nook_tohoku/n/n575f23ade116
*「記録から表現をつくる」では、毎年ワークショップ終了後、参加者の有志によって同名の展覧会を開きました。今年度は2025年2月頃の開催を予定しています。

ファシリテーター

小屋竜平
1982年愛知県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程満期退学。高崎経済大学非常勤講師。記号の現働化というプロセスにおける、一回性と普遍性の関係に関心を抱いている。ファシリテーターとして、東京プロジェクトスタディ「部屋しかないところからラボを建てる」2018に参加。コーディネーターとして「東京スーダラ2019―希望のうたと舞いをつくる」2020に参加。論文に『「空虚な」記号としての代名詞――エミール・バンヴェニストにおける「話者」、「意義作用」、「現実」の問題をめぐって』(『言語態 13号』、2014年)。

瀬尾夏美(アーティスト/NOOK)
1988年東京都生まれ。アーティスト。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。地元写真館に勤務しながら、同市を拠点に制作。2015年、仙台市で東北の記録・ドキュメンテーションを考えるためのコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行う。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」、「第12回恵比寿映像祭」など。最新の映画作品に「二重のまち/交代地のうたを編む」(小森はるか+瀬尾夏美)。著書に、『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)。 

中村大地(作家・演出家/屋根裏ハイツ主宰/NOOK)
1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。現在も仙台・横浜・東京をゆるやかに行き来しながら、人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向した創作をつづけている。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。

定員

12名 
※全日参加できる方を優先します。
※申込者多数の場合は選考を行いますのでご了承ください。

参加費

参加費
一般10,000円/学生5,000円(全回通し)
※フィールドワークの交通費や昼食代等はご自身での負担となります。
※初回(7月27日)に現金にて精算となります。途中欠席による返金には応じられません。

会場

会場
Studio 04
〒136-0072 東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106
ほか都内のスペース

応募方法

こちらの申込フォームを記入のうえ、お申込みください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営及びご案内のみに使用いたします。

応募締切

2024年6月21日(金)

お問い合わせ

一般社団法人NOOK
E-mail:karoku.nook@gmail.com

開催場所

Studio 04
〒136-0072 東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106
ほか都内のスペース

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK