「東京を再読する」では、memu earth labの森下有さんと、東京の水辺のリサーチから作品を制作してきたアーティストの齋藤彰英さんとともに、東京で「再読*」を試みる可能性や、わたしたちが生活のなかで探求に取り組むきっかけについて話し合ってきました。
この3日間では、仲町の家を対象に実験的に行った「再読」の試みやプロセスを、ものの対比や映像、トークによって紹介する場をひらきます。
東京という場所で「再読」を実践する可能性は何か。来ていただいたみなさんとともに、考えたいと思います。
* 目の前のものを見つめ、当たり前だと思っていることを問い直しながら、自身との関係性をあらためて読み返す行為を「再読」と呼んでいます。これは、北海道十勝地域の芽武(メム)を舞台にしたプロジェクト“memu earth lab”で実践されている活動です。memu earth labでは、自然物、動物、建物、道具など、さまざまなものを対象にして「再読」を試みています。
入場無料/事前申込不要
① 2025年2月23日(日)15:00~16:30
トーク「それぞれの実践を事例に、再読が育む視点を考える」
登壇:森下有、齋藤彰英、小山冴子、櫻井駿介
② 2025年2月24日(月・休)15:00~16:30
トーク「東京で再読に取り組むためには?」
登壇:森下有、齋藤彰英、小山冴子、櫻井駿介
※入場無料
※各トークは当日受付、先着15名程度
※会場が混みあった際には、参加人数を制限する場合があります
※プログラムの内容は変更になる場合があります
森下有(東京大学生産技術研究所 特任准教授)
東京大学生産技術研究所の特任准教授として「memu earth lab」を主宰。北海道の南十勝に位置するメムを拠点に、フィールドベースの研究を介し、目の前の環境を可能性の束として再読し、それぞれが生き生かされる関係性を建築している。またその研究の舞台となる多様な探究者に開けた研究キャンパス「Memu Open Research Campus」の運営メンテナンスを一般社団法人資源再読機構の代表理事として実施。
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインにて建築と芸術の学士を、ハーバード大学デザイン大学院にて建築理論と歴史の修士を、東京大学大学院学際情報学府にて博士号を取得。
齋藤彰英(写真家)
1983年静岡生まれ。2007年多摩美術大学情報デザイン学科卒。2009年東京藝術大学大学院先端芸術表現修士課程修了。地形と水の関係を題材に、写真を主とした作品の制作と発表を行う。近年では多摩川などの流路をリサーチし、制作活動を行っている。また、創作活動と並行し、写真映像制作や配信業務を行っている。
近年の展示は、「東京礫層 Tokyo Gravel」(東京、2021年)、「川底に住う魚」(島根、2019年)、「神の漁場」(東京、2016年)、「浮即沈」(東京、2016年)、「いつか」(静岡、2015年)。多摩美術大学情報デザイン学科、日本工学院八王子専門学校CG映像科非常勤講師を兼任。
小山冴子(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)
1982年福岡県生まれ。フリーランスのアートマネージャー、企画者として、さまざまな地域での芸術祭やアートプロジェクトに携わったのち、現職。現在『KINOミーティング』、『めとてラボ』Tokyo Art Research Lab等を担当。
櫻井駿介(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)
1990年神奈川県生まれ、東京都育ち。東京藝術大学大学院博士課程修了。インストーラー、アートマネージャーとして活動したのち、現職。『ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)』『めとてラボ』『Memorial Rebirth 千住 2024』、Artpoint Meeting、Tokyo Art Research Lab等を担当。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業部事業調整課事業調整係 TARL事務局
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp
2025年2月22日(土)~24日(月・休)
各日10:00~17:00
仲町の家
(東京都足立区千住仲町29-1)