アーツカウンシル東京の事業

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「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」―当事者とともにすすめる観劇サポートの研究と実践

東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会 第6回

アーツカウンシル東京では平成25(2013)年度より長期間の活動に対して最長3年間助成するプログラム「東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】」を実施しています。この度、助成対象活動報告会の第6回として、平成27(2015)年度より3年間助成した特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークの活動をご紹介します。
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークは、「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に、障害があっても気軽に劇場に足を運び、観劇ができるような社会づくりを目指して設立されました。視覚や聴覚に障害のある当事者が主体となり、聴こえなくても・見えなくても観劇を楽しみたい方と、台本貸出や手話通訳、字幕投影などを担う団体、公演主催者・劇場とをつなぐ活動を展開しています。平成27年度から3年間の長期助成を受けた活動では、手話通訳や音声ガイドなど観劇サポートの導入を希望する劇団や劇場など主催者に対して助言や機材提供、人材派遣などの観劇サポート支援を実施するとともに、聴覚障害を持つ演劇人が演劇の稽古やワークショップなどに参加する際の手話通訳の派遣を行いました。
3年間の活動を振り返り、視覚や聴覚に障害のある人にとっての舞台鑑賞の体験とはどのようなものか、また観劇サポートにはどのような方法が考えられるか、さらに障害のある人の舞台芸術活動の環境を整えるにはどのように進めるべきか、当事者の方々と一緒に考える機会となれば幸いです。舞台芸術に限らず、美術、音楽などの分野で活動する当事者の方、障害者の芸術活動に関心のある方や支える活動をされている方など、多くの方のご参加をお待ちしております。

※本報告会の内容は、後日当ウェブサイトに掲載します。

概要

東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会第6回
団体名:特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
(平成27年度採択事業:3年間)

特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に、当事者自身が主体となって視聴覚等に障害のある人々の観劇支援を行う中間支援組織。「日本ろう者劇団」で俳優・制作者として活躍してきた廣川麻子が、ロンドンで1年間に渡り障害者の芸術アクセシビリテイ支援の先進事例を学んだ経験を生かし、平成24(2012)年に設立。手話通訳の派遣や養成、観劇サポートのコーディネートや助言などを行う他、文化庁や全国公立文化施設協会などで障害者の鑑賞機会の拡充やバリアフリー化に向けた会議の委員などを務めている。

プログラム内容(予定)

18:45 開場
19:00 長期助成プログラム及び対象活動の紹介
19:05 【第1部】活動概要の自己紹介と自己評価・分析(団体によるプレゼンテーション)
 ・活動を実施するに至った経緯・背景など
 ・活動の目標
 ・活動概要(3年間通しての活動の流れ、1年目、2年目、3年目に取り組んだこと)
 ・活動の成果・課題
19:35 休憩
19:45 【第2部】音声ガイド、字幕、舞台手話通訳を体験してみよう
20:05 【第3部】担当プログラムオフィサーによるインタビュー
 ・活動過程での発見、変化・変遷など
 ・観劇サポート支援を受けた団体や観客からの反応
 ・これからの課題、ビジョン
 ・長期助成を受けた所感・長期助成への要望
20:25 質疑応答
21:00 終了
※内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。

スピーカー(報告者)
廣川麻子(特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長)
石川絵理(特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク事務局長)
司会進行
北川陽子(企画助成課 演劇・舞踊分野担当シニア・プログラムオフィサー)

登壇者プロフィール
廣川麻子(ひろかわ あさこ)
1994年日本ろう者劇団入団。1995年和光大学卒業。2009年9月から1年間ダスキン障害者リーダー育成海外派遣事業第29期生として英国Graeae Theatre Companyにて研修。2012年12月観劇支援団体シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)設立。平成27年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(シンポジウム「より良い観劇システムの構築に向けて、今できること」ほかの活動)。2016年12月第14回読売福祉文化賞(一般部門)をTA-netとして受賞。「NHKこども手話ウィークリー」、「NHKろうを生きる難聴を生きる」、朝日新聞「ひと」、沖縄県「アーツマネジメント講座2017」など全国各地で啓発活動を展開。文化庁文化審議会第15期(2017年度)文化政策部会舞台芸術ワーキンググループ専門委員。公益社団法人全国公立文化施設協会「平成30年度劇場・音楽堂等の情報バリアフリー化に向けた最適システムの構築に関する調査・検証事業(文化庁委託)」調査委員会委員。障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会「障害者の鑑賞機会を拡充するための研究と実践プログラム(文化庁委託)」研究会委員。社会福祉法人大阪障害者自立支援協会「障害者の舞台芸術表現・鑑賞支援プラットフォームの構築に向けて」委員(2018年度)。文化庁障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員(2018年度〜2019年度)。

石川絵理(いしかわえり)
1997年東京成徳大学人文学部日本語・日本文化学科卒業。在学中に講義保障を求める活動を始める。2006年~14年、関東聴覚障害学生サポートセンター代表。高等教育機関の情報保障サポート支援に携わる。2012年12月廣川と共にシアター・アクセシビリティ・ネットワーク設立。以来、事務局長を務める。2015年よりTA-netのアクセス・コーディネーターとして実演芸術関係手話通訳・文字支援の派遣コーディネートを担う。2017年、文化庁「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業『実演芸術連携交流事業』」平成29年度「国内専門家フェローシップ制度」研修生。2017年からは、盲ろう通訳・介助者として活動中。

定員

50名

料金

無料

情報保障

手話通訳あり(一部UDトークも併用)

申込方法

Eメール(forum-grant@artscouncil-tokyo.jp)にご氏名/ご所属・職業/当日連絡可能な電話番号/Eメールアドレスを明記の上、お申込みください。

申込締切
2018年11月26日(月)17時まで。

※当日のプレゼンテーションは手話通訳つきで行います。プレゼンテーション資料の点訳版をご希望の方は、11月15日(木)17時までにお申し込みください。
※お寄せいただいた個人情報は厳重に保管します。
※今後アーツカウンシル東京よりお知らせをお送りさせて頂くことがあります。

お問い合わせ

アーツカウンシル東京 企画室 企画助成課
TEL:03-6256-8431(10:00~18:00 土日祝日を除く)
E-mail:forum-grant@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京 大会議室(東京都千代田区九段北4丁目1-28 九段ファーストプレイス8階)

チラシ

クレジット

主催
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)