アーツカウンシル東京の事業

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「RE/PLAY Dance Editに見る、国を越えたダンス共同制作の形」

東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会 第8回

アーツカウンシル東京では平成25(2013)年度より長期間の活動に対して最長3年間助成するプログラム「東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】」を実施しています。この度、助成対象活動報告会の第8回として、平成28(2016)年度より3年間助成したRE/PLAY Dance Edit実行委員会の活動をご紹介します。
多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』のダンスバージョンとしてリ・クリエーションされた『RE/PLAY Dance Edit』。反復する音楽とダンス、踊り続け疲れ果てていく身体を通して、ダンスの本質を問いかけるこの作品は、2016年より3年間に渡り東京芸術文化創造発信助成の長期助成を受け、カンボジア、フィリピン、そして日本で各国のダンサーたちと創作を重ねて上演されました。演出家、振付家、ダンサー、カンボジア人、シンガポール人、日本人、…様々なバックグラウンドの人々が集まった、他に類を見ない作品です。『RE/PLAY Dance Edit』に出発点から関わった演出家の多田淳之介さん、振付家・ダンサーのきたまりさん、プロデューサーの岡崎松恵さんと各地でのクリエーションの様子や成果、その後の展開などを振り返るとともに、アジアを舞台に長期に渡る国際共同制作プロジェクトを立ち上げた経験に基づくお話を伺います。

※本報告会の内容は、後日アーツカウンシル東京ウェブサイトに掲載します。

プログラム内容

スピーカー(報告者)
多田淳之介(演出家)
きたまり(振付家・ダンサー)
岡崎松恵(プロデューサー)
司会進行
北川陽子(アーツカウンシル東京 企画助成課 演劇・舞踊分野担当シニア・プログラムオフィサー)


RE/PLAY Dance Editについて
オリジナルは、多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』。反復する身体を通して、再生に向かっていこうとする人間を描き出した演劇作品を、本作では、俳優を振付家・ダンサーに置き換えて、リ・クリエーションする。
ダンスバーションは、きたまりがプログラムディレクターを務めた「We dance 京都2012」にて初演。2015年にはシンガポールのシアターワークスをパートナーに初の国際コラボレーションとして始動。翌年同プロジェクトを推進する「RE/PLAY Dance Edit実行委員会」を発足し、アジア各国にて活動を展開。
http://www.wedance.jp/replay/

スピーカープロフィール
写真:平岩享
多田淳之介
1976年生まれ。演出家。東京デスロック主宰。古典から現代戯曲、小説、詩、ネット上のテキストなど様々な題材から俳優の身体、観客の存在を通じて現代を生きる人々の当事者性をフォーカスしアクチュアルに作品を立ち上げる。ダンサー、ミュージシャンとのコラボレーション、全国の学校や文化施設でのワークショップ、創作、人材育成も数多く手掛け、韓国、東南アジアとの国際共同製作も多数。2014年韓国の第50回東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。APAF(アジアパフォーミングアーツファーム)ディレクター、東京芸術祭プランニングチームメンバー。四国学院大学、女子美術大学非常勤講師。2010年〜2019年富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督。2015年度より横浜ダンスコレクションコンペティションⅠの審査員も務める。

撮影:成田舞
きたまり
振付家・ダンサー、京都市在住。17歳より舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2003 年より自身のダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI主宰。2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。近年はマーラー全交響曲を振付するプロジェクトを開始し、2作目『夜の歌』で文化庁芸術祭新人賞(2016年度)を受賞。また長唄を使用し60分間ソロで見せる木ノ下歌舞伎『娘道成寺』、国指定重要無形文化財・嵯峨大念佛狂言のお囃子との共演『あたご』など、日本の伝統芸能を素材にした創作や、「We dance京都2012」「Dance Fanfare Kyoto」プログラムディレクターなど、ジャンルを越境した多岐にわたる活動を展開している。


岡崎松恵
舞台芸術プロデューサー。STスポット(1987-2004)、BankART 1929(2004-2006)の館長を経て、2008年NPO法人Offsite Dance Projectを設立。横浜を拠点に、国内外の都市空間でアクセシビリティの高いパフォーマンスプロジェクトを企画・制作。主な活動に、アーティストランのダンス・コミュニティ・フォーラム「We dance」、借景の概念を用いた「Borrowed Landscape Project」、トラックを用いたモバイルの「DANCE TRUCK」等がある。

定員

50名(事前申込制)

料金

無料

申込方法

Eメール(forum-grant@artscouncil-tokyo.jp)にご氏名/ご所属・職業/人数/連絡可能な電話番号/Eメール/手話通訳の要否を明記の上、お申込みください。

申込締切
2020年2月12日(水)17:00まで。
※手話通訳をご希望の方は、2月7日(金)17:00までにお申し込みください。
※お寄せいただいた個人情報は厳重に保管し、本報告会に関わるご案内のみ使用いたします。

お問い合わせ

アーツカウンシル東京 企画室 企画助成課
TEL:03-6256-8431(10:00~18:00 土日祝日を除く)
E-mail:forum-grant@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京 大会議室(千代田区九段北4丁目1-28 九段ファーストプレイス8階)
※アクセス情報はこちら

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京