2013年まで庭劇団ペニノではアトリエとして渋谷の古いマンションの一室「はこぶね」を所有し、そこで「ちいさなリンボのレストラン」「苛々する大人の絵本」「誰も知らない貴方の部屋」という劇団の代表作ともいえる作品を発表してきた。
このマンションが老朽化の為取り壊されることとなり、新たな「はこぶね」として作成したのが「大きなトランクの中の箱」で使用した舞台装置である。この舞台装置は、回転する盆の上に4種類の小さな箱が四角く配置されており、上演中に回転しながらシーンが展開していくというからくり箱のようなものである。今後はこの盆舞台を劇団のシンボルとして使用して、公演を重ねていきたいと考えている。
この盆舞台の最大の特徴は、移動してどこにでも「はこぶね」という空間を立ち上げることが出来ることである。
例えば唐組の赤テントのように、この大きなからくり箱のような舞台をみれば「庭劇団ペニノだ」と認識されるようになりたい、と考えている。
この空間をもとに国内にとどまらず、海外にも庭劇団ペニノの独創性のある、緻密な世界観を発信していきたいと考えている。
【タニノクロウ】
1976年富山県出身。庭劇団ペニノの主宰、座付き劇作・演出家。セゾン文化財団シニアフェロー。2000年医学部在学中に庭劇団ペニノを旗揚げ。以降全作品の脚本・演出を手掛ける。’07年’08年と2年連続で岸田國士戯曲賞最終候補になる。国内外の演劇祭に多数招聘。
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