この演劇は声と風景の「口伝え」を上演する。
・最初の人が言葉を音声にして録音し
その時見ていた風景の映像とともに次の人へ送る。
・次の人はそれを受け取った後
同じ言葉を自分の声で録音し
新たな風景とともに更に次の人へ送る。
このプロセスを繰り返すことで声と風景を次々に手渡す口伝えの同盟を作る。
■上演の流れ
『華氏同盟IV』 は観客自身がこのリレーに参加する形で、俳優と観客が1対1で上演する。
始めに俳優が前の人からの声と風景を受け取る。
次に観客自身が、俳優から声と風景を受け取る。
終演後に観客は戯曲の一部を持ち帰り、次の誰かに送る声を録音する。
■観劇方法
観客はベッドに寝転んで観劇する。
掛け布団に映像が映しだされ
観客の体と風景をリアルタイム合成する。
戯曲:山田カイル(抗原劇場)
企画・演出・出演:平井光子
声・風景:小林玉季
美術・映像編集:Xu Wenfei
音楽:石田真弓
映像技術:Rob Moreno(Media工房)
【平井光子】
俳優。静岡県出身。大阪大学文学部演劇学研究室卒。
青年劇場・重力/Noteでの活動後、2021年10月よりフリーランスとして独立。2020年のコロナ禍を機に、Media工房との共同製作でのライブ配信演劇を開始する。
2021年から2年連続でスコットランド Edinburgh Fringeにデジタル参加。 21年6月から連続ライブ配信企画「華氏同盟」を開始し、「華氏同盟Ⅳ」で初めて対面式演劇を手掛ける。
映像と触覚、言語の不作為な置換・欠落を組み込んだ演劇創作を特徴とする。
22年6月Brighton Fringe(英):Best Newcomer Awardにノミネート。
平井光子
mitsukohirai@gmail.com
SCOOL(東京都三鷹市)
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