1950年代から1990年代にかけての変わりゆくアメリカ社会を背景に、兄弟、姉妹、両親、子供たちといった“家族”に焦点を当てた物語を、わずか二人の俳優によって演じる、知性とウィットに富み、美しいメロディーが溢れる秀逸なミュージカルである。
ブロードウェイ、ウエストエンドと世界二大演劇都市で上演され好評を博したこの作品を、日本初上演した。アフターコロナのエンタテイメント市場の回復と業界活性化、そして、東京から日本中、更にはニューヨーク、ロンドンへ向けた日本の演劇の魅力の発信を目指し、公演を行った。
演出・翻訳・訳詞・振付を務めたのは、2023年「小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞した市川洋二郎。ジョン役には森崎ウィンと田代万里生、ジェン役には新妻聖子と濱田めぐみと、第一線のミュージカルスターたちを迎え、ジョン役・ジェン役それぞれをWキャストにすることで、計4通りのキャストの組み合わせで上演した。