この事業は、尺八音楽における伝統と創造の二つを目的としている。第一は都山流尺八楽の正統的な伝承を確実に行うことであり、第二は新しい尺八楽を創造することである。
都山流に所属しプロ演奏家として活動する者が集まり、第一線で活躍の野村峰山師(人間国宝)を音楽監督として迎え、都山流本曲基本型の演奏法を伝承してゆくこと、そして、明治から昭和にかけて発表された楽曲の上演により尺八のための創作活動を再度活性化することを狙いとし、第2回となる今回は都山流本曲の独奏部分を斉奏(ユニゾン)で吹奏する実演と、1970年代の尺八演奏家作曲作品の再演を通し、小編成曲から大編成曲への改編についての研究と演奏発表を実施した。
同時にこれらの活動によって、更なる尺八の魅力をアピールし、尺八楽がより身近な音楽となることとともに、将来的に竹の新撰組メンバーが都山流尺八そして尺八楽全体をリードする尺八演奏家、指導者となることを目指した。
【都山流尺八峰山会 竹の新撰組】
都山流尺八峰山会では、テーマを掲げた「竹の響き」シリーズ公演を開催し、2018年度名古屋市民芸術祭特別賞を受賞。これを機に会員の中からプロ演奏家として活動している者や、志を同じくする若手演奏家を選抜。「都山流本曲の伝承」と「新しい尺八楽を創造する」二つの大義を掲げ、尺八楽の魅力を、東京を拠点として発表してゆく新たなグループとして2020年に結成。2023年第47回都山流本曲コンクール全国大会にて所属メンバーが1位〜4位を受賞する。
都山流尺八峰山会 竹の新撰組
副代表
友常毘山
takenoshinsengumi@gmail.com
紀尾井小ホール(東京都千代田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。