アーツカウンシル東京の事業

1人2存3塁4家5時6葉

  • 団体名 : 矢野紗季
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 美術・映像

事業概要

本展覧会では、表現方法の異なる作品内で様々なモチーフを共有することがテーマとされた。
メインビジュアルにもなっているドローイング作品《1人2存3塁4家5時6葉》では、時を示す立方体の連なりが描かれており、その影がお茶の葉で着色されている。その隣には4軒の家の周囲を車が一周しているドローイング《国分、巣鴨、布田、千歳烏山》があり、これらの作品には顔料を溶かす水としてタイトルにある4つの場所で採取された雨水が用いられている。倉庫の奥には、時計回りに回転しながら手製バットで素振りをする映像《方角》が投影されており、背後に車が走行している。立体作品《言葉》では、紙粘土にお茶の葉と煙草の葉、雨水が練りこまれている。
作品内でお茶の葉や雨水、車などの主題を、イメージと物質の境界を越えて緩やかに共有させることにより、作家個人の視点を展示空間全体に展開させることが試みられた。

プロフィール

【矢野紗季】
在学時から主に絵画を制作している。

1998年 鹿児島県出身
2021年 多摩美術大学卒業制作展にて展示
2022年 サブテレニアンにてパフォーマンス

お問い合わせ

yano3ki@icloud.com

実施場所

オルタナティブ掘っ立て小屋
『ナミイタ Nami Ita』


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。