このプロジェクトは、アーティストたちの制作活動をリサーチとコミュニケーションを通じて進め、その成果物を上映し、対話するイニシアチブです。
Day 1では、宇多村英恵の作品が身体を媒介にして人間の次元を超越する自然現象に思索の視点を提供し、本間メイの作品では女性に焦点を当て、共同制作や滞在地域の伝統文化をリサーチして問題にアプローチしました。上映後のディスカッションでは、慶野結香がゲストとして登場し、自身の身体を起点にした考察や他者との連携に至るプロセスについて探りました。
Day 2では、キム・ウジンの作品がアジアの消失する少数言語に焦点を当て、急速な社会変化に直面する「私たち」の姿を模索しました。また、金仁淑の作品では「個」の概念を家族や地域に拡張して提示しました。上映後の対話では、山田裕理がゲストとして参加し、プロジェクトの拡充において重視している要素や、社会問題を作品にどう結びつけるかについて論じられました。
【Knots for the Arts】
金仁淑(アーティスト)、杉田モモ(ギャラリスト)、西田祥子(キュレーター)によるコレクティブ。コミュニケーションを基盤とした交流を通じて、アートと社会の「結び目」をつくり、多様な人々に開かれる芸術・文化のプラットフォームを作るべく活動しています。
Knots for the Arts
代表
杉田モモ
knotsforthearts@gmail.com
元映画館(東京都荒川区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。