『源氏物語』第一帖「桐壺」より五つの場面を、朗読と箏演奏の融合で綴った公演。原文及び林望、谷崎潤一郎、円地文子など複数作家による現代語訳を松浦このみが朗読。音楽は箏奏者・八木美知依が書下ろした楽曲と即興演奏と歌で、千年前の物語を立体的に描き出した。監修を務めた早稲田大学陣野英則教授は、時代背景などを解説。
八木は、シーンによって箏、エレクトリック17絃箏、エレクトリック21絃箏、歌、エレクトロニクスを駆使し、平安時代から現代を繋ぐ音楽を形成。松浦は原文のリズムと、各訳者の個性を生かした表現で現代人を平安の世界へ誘った。
出演者:松浦このみ(構成・朗読)
八木美知依(作曲、箏、十七絃箏、二十一絃箏、歌、エレクトロニクス)
陣野英則(監修・解説)
スタッフ:マーク・ラパポート(音楽プロデューサー・音響)
松浦正和(舞台監督・音響)
青柳美香(照明)
【箏の顚末実行委員会】
2011年より、朗読・松浦このみと箏奏者・八木美知依により結成。言葉の背後にあるものをいかに表現するかということをテーマに、「物語」を立体的に描く取り組みをしている。今作が13回目の公演。松浦は、作者の同意を得て作品の持ち味を損ねないよう、耳で聞いてわかりやすい独自の構成台本を作成。八木は、独自に改良した楽器と、音色を生かす奏法を追求、箏・エレクトロニクスでオリジナル音楽を創作・演奏している。
『源氏物語』は今後シリーズ化の予定。
箏の顚末実行委員会
松浦このみ
matsuura@gusuto-de-piro.com
ムジカーザ(東京都渋谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。