この事業は、吉祥寺シアターによるオリジナルダンス企画「吉祥寺ダンスLAB.」シリーズの第六弾として、スペースノットブランクと吉祥寺シアターが共同で主催し、「集団」「集団の言葉」「言葉の意味の侵入」をコンセプトに制作、上演を行なった。公募で集まったメンバーとともに兵庫県・城崎国際アートセンターでのクリエーション、公開リハーサル、ワークインプログレス上演、トークを行ない、さらに三名の出演者が加わった東京都内でのリハーサルを経て、実施へと至った。大きな集団に生まれる小さな集団たちが、言葉の意味の侵入を自覚的と無自覚的に行ない合いながら膨張し、飽和し、収縮し、最後に残るべきものことの何かが残る。または何も残らない。という群像を描く上演を製作した。
【スペースノットブランク】
二人組の舞台作家・小野彩加と中澤陽が舞台芸術作品の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念と、独自に研究開発する新しい仕組み(メカニズム)を統合して用いることで、現代に於ける舞台芸術の在り方を探究し、多様な価値創造を試み続けている。固有の環境、関係から生じるコミュニケーションを創造の根源として、クリエーションメンバーとの継続的な協働と、異なるアーティストとのコラボレーションのどちらにも積極的に取り組んでいる。
吉祥寺シアター(東京都武蔵野市)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。