米川敏子自作品2曲、古典曲2曲(うち1曲は敏子の祖父琴翁の箏手付)という、今の感性の曲から次第に古典の真髄に誘うプログラムにより、地歌箏曲がその歴史の中で時代時代の風を取り込みながら今も生命溢れる音楽であることを示した。
演奏曲(1)『月彩 』米川敏子 作曲/高橋明邦 作調 演奏…米川敏子、中川敏裕、岡崎敏優、高橋明邦、多田恵子
(2)『風彩~箏・ヴィオラのための』米川敏子作曲 演奏…米川敏子、篠﨑友美
(3)『砧』佐山検校 三弦作曲/米川琴翁 箏手付 演奏…米川敏子、朝比奈敏文、大学敏悠、野口敏翠
(4)『笹の露』菊岡検校 作曲/八重崎検校 箏手付/初代中尾都山 尺八手付 演奏…米川敏子、富山清琴(人間国宝)、川村泰山
【研箏会】
1919年4月、家元の芸を伝承するために生田流箏曲、地歌三弦の習得およびその普及を図るとともに、会員相互の芸の交流と向上となることを目的として創立。
1922年4月、東京音楽学校奏楽堂にて第1回研箏会演奏会開催。以来、古典曲の演奏と共に、米川琴翁の手付、初代および二代(当代)米川敏子の作曲作品という団体の財産演目も積極的に演奏し、その継承に努めている。
研箏会
江藤 敏麗
kensokai100@gmail.com
紀尾井ホール(東京都千代田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。