アーツカウンシル東京の事業

陳威廷 個展『彼岸』

  • 団体名 : 陳威廷
  • 区分 : 国際的な芸術交流活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 美術・映像

事業概要

3年ぶりの台湾での展覧会、アーティスト陳威廷が11月9日から12月29日まで高雄市立美術館にて個展『彼岸(Paramita)』を開催します。本展は、キュレーターの曾学彦による企画で、台湾から日本にわたる約10年間の重要な作品を集結。手書きの詩文、平面作品、立体彫刻、多様な素材を用いた作品を通して、生命、成長、存在といったテーマに対する深い思索が表現されています。展覧会のタイトル『彼岸』は仏教用語に由来し、「彼岸に至る道」や「解脱への方法」を意味します。陳威廷は、このタイトルを通じて、此岸と彼岸、現実と幻境の境界を探求し、自身の独自の解釈を作品に込めています。

プロフィール

【陳威廷 Chen Wei Ting】
台湾台南生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス美術修士号を取得した。幼少期は絵本に囲まれて育ち、紙の上に自分だけの詩的な世界を築くことに熱中していた。陳威廷にとって、書くことは生活の断片を捉える行為であり、詩はもう一つの形の絵画表現となっている。
彼の作品は主にアクリル絵具と油性パステルを使い、視覚的な効果と呼応する詩が添えられることが多い。この詩が作品に暗示的な手がかりを与え、子ども時代と大人になる過程での経験の交錯、そして彼が見た理想的なユートピアを描き出している。
近年、陳威廷の作品はニューヨーク、香港、スペイン、ドバイ、タイ、日本など、国際的に広く展示されている。第42回上野の森美術館絵画大賞(入選)、Shibuya Awards 2021(大賞)およびShibuya Awards 2023(小山登美夫審査賞)を受賞。また、アーツカウンシル東京の助成やCAF賞2022(日本現代美術振興財団)の表彰を受けている。彼の作品は麗寶文化芸術基金会および台中大里芸術公園に収蔵されている。現在は東京を拠点に活動している。

実施場所

高雄市立美術館(高雄/台湾)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。