テニスと音楽を使った新しい音楽作品の制作と、パフォーマンス公演の実施を行う。作品の概要は、テニスコート上に複数の人感センサースピーカーを配置し、それぞれから別々の音楽流す。プレーヤーの動きに反応して、異なる音楽が多調的に響き合いコート上で一つの楽曲が作曲される。ラリーを続かないと音楽が作られない仕組みを作り、「相手に打ち勝つ・負ける」といった勝利至上主義のスポーツを「相手の打ちやすいところに返す」といったケア精神のスポーツへと転換し、お互いの対話を深める作品を発信していく。事業の内容として、音楽ラリーの様子を6回、別々のシチュエーションでビデオ作品として撮影・公開した。また、10月12日にはすみだ公演そよ風広場で観客を入れたパフォーマンス公演と体験会を実施した。MC.sirafu,野木青依がゲスト演奏家として出演し、パフォーマンスを披露した。
【林翔太郎】
1988年生。東京農業大学地域環境科学部造園学科卒業。 音楽家・作曲家・作詞家。音楽ユニットVegetable Record共同代表。 施設の音楽や、映像・CM・イベント会場の音楽、楽曲プロデュース など幅広く活動。 音楽の鑑賞や作曲・演奏・発表方法といった従来の手法・枠組みを 疑い、スポーツ・ランドスケープ・デザインなどの個人的体験をテーマ を用いて、新しい音楽の楽しみ方や音楽の可能性を広げていくことで、 他者や自身に対するまなざしを変容させることを大切にする。
隅田公園そよ風広場(東京都墨田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。