本事業は本條秀太郎プロデュースの日本伝統楽器アンサンブルマホロバの2025定期公演として開催された。
2024年スペインのリエバナの聖年・25年〜26年とサグラダファミリアの完成と、日本のお遍路さんや神社仏閣の創建にみられる同様の「共通項」を見出したことで、スペイン・ギリシャ・日本の作曲家と共同し「巡礼」をテーマとして新作を発表した。
起源的エネルギーとその儚さを表現したハリス・キトスの作品。仏教の哲学(志)からインスパイアされた杉山洋一の作品。「木遣り」を素材に「祈り(仕事歌)」を表現したコボ・ガルシアの作品。浄瑠璃の音楽に造詣の深い松波匠太郎氏は「虚い(感情)」を表現した。ディエゴ・ラモス氏は「東北の剣舞」からインスパイアされスペイン古典舞踊の音楽で「祭り(踊り)」を表現した。
5曲とも文化や民俗芸能の要素が作品のイメージとなって、現代社会に対してメッセージ性のある国際的企画であった。
【J-TRAD Ensemble MAHOROBA】
2021年に結成し、日本の民族芸能と現代音楽をフュージョンさせたスタイルで、そうした作品を委嘱するなど日本伝統楽器アンサンブルのレパートリーを拡大する活動をしている。
プロデュース・監修御指導を頂いている本條秀太郎先生が永年研究されている「日本音楽の源流」から創出された“いまの音楽”にインスパイアされ、日本の”多様性”に回帰することで音楽性を確立。毎年の定期演奏会や、国際的な活動も展開している。
同仁キリスト教会(東京都文京区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。