擬古典落語(古典落語の風情を保ちつつ、現代の価値観にマッチする新作落語)を創作・上演・継承する拡充モデルを確立し、擬古典落語が「寄席で頻繁に聴くことができる定番演目=古典落語」となることで、落語文化の広がりと発展を図る。
【1年目プロジェクト概要】
人気と実力を兼ね備えた二ツ目12名に新たな擬古典落語の創作を依頼し、深川江戸資料館 小劇場(東京都江東区)で落語会を3回開催して披露の場を提供した。また各公演の映像を収録し、後日オンラインで有料配信した。
2025年3月3日(月)「擬古典落語の夕べ8 フレッシュ擬古典まつり day1」
鈴々舎美馬『新婚旅行』/春風亭昇輔『穴抜け』/林家彦三『中江藤樹』/立川談吉『だいだらぼっち』ほか
2025年3月17日(月)「擬古典落語の夕べ9 フレッシュ擬古典まつり day2」
三遊亭ごはんつぶ『妖怪根問』/古今亭佑輔『鏡』/春風亭昇咲『長屋移籍』/三遊亭青森『のこった』ほか
2025年3月31日(月)「擬古典落語の夕べ10 フレッシュ擬古典まつり day3」
春風亭いっ休『朝顔侍』/林家きよ彦『正直もの』/立川談洲『うざん』/春風亭昇羊『おたふく(作・山本周五郎)』ほか
更に、落語作家のスキル向上と情報共有を目的とした勉強会(非公開)を複数回開催し、落語の構造や表現の分析、落語台本の著作権や再演料に関する情報交換を行った。加えて、擬古典落語を多くの落語家に演じてもらうためのデータバンク「噺バンク」の開設に向けて、システム構築の準備や落語作家へのヒアリングを進めた。
【みさち堂】
2020年6月より、落語会の企画・運営をスタート。現在(2025年5月時点)、主催している落語会は、「擬古典落語の夕べ」、春風亭朝枝独演会(朝枝の調べ)、柳家小ふね独演会(小ふねのみなと)、若手二人会(ぼくらの落語道)。
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。