2014年、2019年に上演し好評を博した『アリはフリスクを食べない』を、中野の劇場MOMOにて再々演。
本作品は、スタインベックの『ハツカネズミと人間』を下敷きに、都内の工場で働く障がいを持つ兄とそれを支えていた弟を主軸に展開し、弟アユムが恋人の妊娠を契機に兄トモユキを施設に送るまでの話である。
出演者に、やしゃご常連の海老根理・辻響平・岡野康弘や、井上みなみ・緑川史絵等の青年団員に加え、今回新たに佐藤あかり・椎名慧都等の俳優座の俳優を迎え、作・演出をブラッシュアップして上演した。また、作品の映像収録を行い、映像配信を行った。
【やしゃご】
平田オリザ主宰の劇団、青年団に所属し、平田オリザの提唱する現代口語演劇を軸として、いわゆる『社会の中層階級の中の下』の人々の生活の中にある、宙ぶらりんな喜びと悲しみを忠実に描くことを目的とし、劇作家・演出家の活動をする。
自身に知的障害を持つ兄がいることから、病気や障害を持つ子供のきょうだい、『きょうだい児』を登場させることが多い。
劇場MOMO(中野区)
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