外側から(偏見まじりで)見られるという暴力への抵抗は、内側からおそるおそる言葉を発信することなのかもしれない。あまい洋々として描き続けてきた社会的に弱い立場にある『みえない子どもたち』。これまではその内側のみを書くことに注力していたが、これからは彼らと関わろうとする外側の人たちについても眼差しを注いでいきたいと思い、描いた演劇作品である。
出演
松﨑義邦(東京デスロック)、前田晴香、小林彩、チカナガチサト、平林和樹、松村ひらり、百音(ラブ・ワールド)、若尾颯太、結城真央(あまい洋々)、櫻井竜
作・演出 結城真央(あまい洋々)
共同演出 山﨑陶熙
【あまい洋々】
主宰の結城自身が虐待サバイバーである経験から、社会的に弱い立場にある『見えない子どもたち』について言及した演劇作品を上演する。悲劇の押し付けではなく、事実(ヘビーな現実)を演劇というエンターテインメント(虚構)で包み込む糖衣錠のような作風が特徴である。当事者にとってはお守りのような、そして当事者と距離がある人たちにとっては『見えない子どもたち』の存在に気づけるような作品の上演を目標としている。
王子小劇場(北区)
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