アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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コレクティブフォーラム vol.02「サスティナビリティの獲得」

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サスティナビリティの獲得

JR中央線の西側沿線地域を舞台に様々なアートプロジェクトを展開するTERATOTERA(テラトテラ)は、複数のアーティストが共同で恒常的に表現活動を行う際に使われる「コレクティブ」に焦点を当てた連続トークイベント・コレクティブフォーラムを開催いたします。
今回は“サスティナビリティの獲得”をメインテーマにエキサイティングなトークを展開していきます。
登壇者は、2022年にドイツのカッセルで開催される現代美術の国際展「ドクメンタ」の芸術監督を務めるインドネシアのアート・コレクティブ「ruangrupa」が、ジャカルタの2つのコレクティブ「Grafis Huru Hara」と「Serrum」と共同ではじめた新しい試みである『Gudskul』、2018年に札幌で結成された『Sapporo Dance Collective』、そして2016年に東京で結成された『Ongoing Collective』、そしてインディペンデント・キュレーターの服部浩之が参加します。現代における「コレクティブ」の意義とその可能性について意見を交換しながら、それぞれが思い描くサスティナビリティの視点をシェアしていきます。
なぜ今コレクティブなのか?これからのアートの未来を照らす大きな手がかりになるであろうその問いかけについて、今回も様々な視点から迫ります。

入場料

無料(事前申込優先)

定員

50名(先着順)

申し込み方法

こちらの申込フォームから、必要事項を入力の上、申込みをお願い致します。

申込締切
2020年1月13日(月・祝)23:59
2020年1月16日(木)23:59 ※申込締切を延長しました。

※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。
※お預かりした個人情報は、主催者からの連絡のみに使用し、厳重に管理します。
※プログラムは変更になる場合があります。

ライブ中継配信

当日(2020年1月18日(土)15:00~)は、TERATOTERAのウェブページにてライブ配信をします。ぜひご覧ください。

登壇者

Gudskul
Gudskulは、ジャカルタを拠点とするruangrupa、Grafis Huru Hara、Serrumという3つのアートコレクティブによって設立された一般に開かれた学びの場。Gudskulが目標とするのは、専門分野に規定されたり、制度によって列記されたり、特殊な範囲にだけ用いられている知識生産の仮説を分散させながら、「訓練され」「知識がある」と考えられている人々だけでなく、社会に生きる多様な人々から既存の知識を解き放っていくこと。1年間のプロセスを経て、Gudskulは、参加者が実験とシミュレーションを繰り返しながら、共同作業を行うことができるスペースだと考えられるようになった。1年間のコースの中には、「キュラトリアルスタディ」「アートマネージメント」「サスティナビリティストラテジー」「制作技法」そして「メディウム及びコレクティブスタディ」といったものがある。

MG Pringgotono
インドネシア ジャカルタ在住。Universitas Negeri Jakarta(UNJ)を2008年に卒業。東ジャカルタにあるオルタナティブアートスペース、Serrumを2006年に創立、2008年にはAirbrush Indonesia art communityを創立。2010年から現在に至るまでDinas Artistik Kotaに係わっている。Exhibition designerを務め、近年ではGudskulのディレクターを担っている。Exhibition designerを務め、近年ではGudskulのディレクターを担っている。

Leonhard Bartolomeus(Barto)
1987年インドネシア ジャワバラト デポック生まれ。Jakarta Institute of Art陶芸学科卒業。インディペンデントキュレーターとして活動するほか、集団的実践に焦点を当てたオープンな教育プラットフォームであるRuangrupaとGudskulの一員でもある。近年、キュレーターのプロジェクトとしてオープンエデュケーションに焦点を当てはじめた。2013年にはKARBONjournal.orgの共著者/編集者とともに彼の最初の本「Publik dan Reklame di Ruang Kota Jakarta」を出版。ジャカルタ、スマラン、スラバヤの数人のキュレーターと一緒にキュレーター集団・KKK(Kolektif Kurator Kampung)をつくった。2019年、山口情報芸術センター(YCAM)のキュレーターチームに参加。 現在は山口県在住。

Ongoing Collective
2016年、東京で結成。アーティスト、ミュージシャン、キュレーター、コーディネーターからなる全50名。東京の吉祥寺にあるArt Center Ongoing ディレクター 小川希の呼びかけによって集まる。国内外の展覧会、アートプロジェクト、シンポジウム、レジデンスやイベント等に積極的に参加。Ongoing Collectiveが目指すのは、オーガニックな集団。それは、なんらかのシステムや規律のもとに形成されるのではなく、より人間的な関係性によって成り立っていくもの。メンバーの間にヒエラルキーは存在せず、集団としての決定は、話し合いやその場のノリによって行われていく。個人主義の限界を超えて、その先にあるであろう明るい未来を目指す。

うらあやか
1992年神奈川県生まれ。2015年武蔵野美術大学油絵学科卒業。自身や観客、役者など人間の身体を素材とした参加型パフォーマンス作品を多く制作。近年は魂、身体をモチーフとして自死ではない思弁的な方法によって自身の生に触れるワークショップ「おどる墓石」の連作に取り組む。female artists meeting、Ongoing Collectiveなどに参加。CSLAB管理人。

たこ
東京都生まれ。 TERATOTERAの事務局長 を経て、様々な地域のアートプロジェクトを中心にマネージメントとして活動。その他、国際舞台芸術交流ミーティング(TPAM)、KYOTO EXPERIMENTなど舞台の制作も担う。現在Ongoing Collectiveメンバーとして、Ongoing Schoolのマネージメントを行っている。

Sapporo Dance Collective(SDC)
2017年、北海道札幌市の西方に位置する、劇場も兼ねた生活支援型文化施設「コンカリーニョ」プロデューサーである斎藤ちず氏が、「札幌に、コンテンポラリーダンスカンパニーを根付かせたい」という長年の想いと、既存のダンスカンパニーのようなトップからダウンへの一方向なベクトルを卒業し、上下よりも横のつながりを基盤とするネットワーク型の集団がコレクティブであるとの考えから名付ける。SDCは、創作現場として、意欲のあるダンサーが集い、実験の場を共有、リサーチ、フィールドワーク、ディスカッション・研究を経て、作品を練り上げ、充分な時間をかけてダンスの作家が育ち、いずれ独立していくようなインキュベーションの機能をもつ場を目指しているが、「それだけではダンス作品をつくるに充分な環境ではないのではないか」と、初代ディレクターとして招かれた羊屋白玉は疑問をもち、そのダンス作品をどのように届けるのか、そして当のダンサーたちはどのように暮らしてゆくのかなど、アーティストの仕事も労働と認められるようになるには何が必要か研究し、未来を生き延びるための労働組合を立ち上げ、連帯し、波及させ、見守ってゆく人と場を現在、組み立てている。

羊屋白玉
「指輪ホテル」芸術監督。演出家、劇作家、俳優。女子美術大学講師。劇場での演劇公演のほか、国内外の現代美術の芸術祭に招聘され、サイトスペシフィックな環境で演劇作品を発表している。人や物や街など、あらゆる現象の看取りや喪失、目に見えない境界などに関するネガティブなテーマの取り組みを演劇を通して生成している。アジアの女性舞台芸術家たちとのコレクティブを目指す亜女会(アジア女性舞台芸術会議)代表。インタビューを通して、社会学や民俗学に基づいた、生活史のアーカイヴづくりをしながら、歴史における発展と保存の対立の中、どのようにバランスのとれた未来をつくってゆけるか。を、ミッションとしている。札幌の劇場コンカリーニョ主催のサッポロダンスコレクティヴの初代ディレクター。ニューズウィーク日本誌で「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれている。

櫻井ヒロ(skype参加)
2014年に北海道札幌市を拠点に活動するコンタクト・インプロビゼーションのユニット「micelle」を立ち上げる。自身らの主催公演では国内外で活躍するダンサーや演奏家を招き、一夜限りのパフォーマンスやワークショップを開催し即興の輪をつなげている。2018年度からは京都の先鋭的ダンスカンパニー、Monochrome Circusと連携しての「サッポロ・ダンスボート・プロジェクト」を始動し、共同制作やアウトリーチを通じて新進舞踊家の育成、コンタクト・インプロビゼーションの普及に努めている。養護学校や高齢者グループホーム等でのワークショップ、地方劇場との協働によるコミュニティダンス事業なども精力的に行っている。

服部浩之
キュレーター/秋田公立美術大学大学院准教授。1978年愛知県生まれ、愛知・秋田拠点。建築を学んだのちに、約10年間アーティスト・イン・レジデンス事業に携わる中で、様々なアーティストの制作プロセスに関わる。また、アジア圏を中心に同時代の新たな表現や活動のリサーチを重ね、プロジェクトを展開。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」(2019年)では、美術家・作曲家・人類学者・建築家の協働による多様な共存・共生のかたちを模索するプロジェクトを企画した。

モデレーター

小川希
2002年から2006年にわたり、東京や横浜の各所を舞台に若手アーティストを対象とした大規模な公募展覧会「Ongoing」を、年1回のペースで企画、開催。その独自の公募・互選システムにより形成した数百名にのぼる若手アーティストネットワークを基盤に、既存の価値にとらわれない文化の新しい試みを恒常的に実践し発信する場を目指して、2008年1月に東京・吉祥寺に芸術複合施設 Art Center Ongoing を設立。現在、同施設の代表を務める。また、JR中央線高円寺駅から国分寺駅を舞台としたアートプロジェクト TERATOTERA(テラトテラ)のディレクターとしても活躍する。最近では2016年1月から4月までの3ヶ月、国際交流基金アジアフェローシップとして、東南アジア9カ国に点在する83カ所のアートスペースをリサーチした。

お問い合わせ

TERATOTERA事務局
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7 Art Center Ongoing内
TEL:090-4737-4798
E-mail:info@teratotera.jp

開催場所

KOGANEI ART SPOT シャトー2F(東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井2F)

チラシ

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人Ongoing