JR中央線の西側沿線地域を舞台にさまざまなアートプロジェクトを展開するTERATOTERA(テラトテラ)では、2019年度の第一回目の企画として『コレクティブフォーラム vol.01』を開催します。現代アート、演劇、パフォーマンス等の世界で、昨今耳にすることの多くなった「コレクティブ」。これは複数のアーティストが共同で恒常的に表現活動を行う際に使われる言葉です。ただ歴史を紐解けば、表現者がグループを作り集団で作品を発表すること自体は現代に限ったことではなく、過去にもさまざまなアーティストグループが存在していました。しかし2010年代以降、集団形成の成り立ちは、単純に共同で作品を作るということから拡張し、より多様で独自の広がりを見せているように感じられるのです。
『コレクティブフォーラム』では、現在進行形で活動を行うさまざまなコレクティブを紹介しつつ、現代における「コレクティブ」の意義とその可能性について探っていきたいと思います。なぜ今コレクティブなのか?これからのアートの未来を照らす大きな手がかりになるであろう、その問いかけについて、さまざまな視点から考察していきます。
無料(事前申込優先)
50名(先着順)
こちらの申込フォームから、必要事項を入力の上、申込みをお願い致します。
申込締切
2019年5月17日(金)23:59
※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。
※お預かりした個人情報は、主催者からの連絡のみに使用し、厳重に管理します。
※プログラムは変更になる場合があります。
アジア女性舞台芸術会議(亜女会)(あじあじょせいぶたいげいじゅつかいぎ〔あじょかい〕)
アジア女性舞台芸術会議(亜女会)は、2012年に羊屋白玉(劇作家、演出家、俳優)と矢内原美邦(振付家、劇作家、演出家)の声がけで始まり、アジア諸国のアーティスト、プロデューサー、翻訳家、研究者など舞台芸術に関わるメンバーを中心に、さまざまな分野やセクターの人々を巻き込み、対話や交流を重ねながら、作品作りやネットワークを行うコレクティブです。多種多様な民族・社会・言語・文化・歴史をもつアジアを訪ね、女性の声や、さまざまな物の声を拾い集め、世界を映し出す鏡である舞台芸術を手段として、発信しています。これまでの主な活動に「第一回アジア女性舞台芸術会議」(2015年7月、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ)、国際共同制作『ファミリー』(2016年12月)、リーディング公演『悲劇のヒロイン』(2017年11月、下町芸術祭)など。2018年8月にはベトナム、フエにて国際ミーティングを行った。
羊屋白玉(ひつじやしろたま)
「指輪ホテル」芸術監督。演出家、劇作家、俳優。劇場での公演の他、国内外の現代美術の芸術祭に招聘され、サイトスペシフィックな環境で演劇作品を発表している。人や物や街など、あらゆる現象の看取りや喪失、目に見えない境界などに関するネガティブなテーマの取り組みを演劇を通して生成している。アジアの女性舞台芸術家達とのコレクティブを目指すアジア女性舞台芸術会議(亜女会)代表。アジアの女性達にインタビューをし、社会学や民俗学に基づいた、生活史のアーカイヴ作りをしながら、歴史における発展と保存の対立の中、どのようにバランスのとれた未来を作ってゆけるか。を、ミッションとしている。 ニューズウィーク日本誌で「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれている。
前田愛実(まえだまなみ)
劇評ライター・パフォーマー。ダンス企画おやつテーブル主宰。英国ランカスター大学演劇学部修士課程修了。早稲田大学演劇博物館助手、故・太田省吾氏、坂手洋二氏の演出助手を経たのち、ライターとして現代演劇・コンテンポラリーダンスについて、様々な媒体に寄稿。2012年アジア女性舞台芸術会議実行委員会立ち上げに参加。現職は国際文化会館アートプログラム・シニアコーディネーター。
美学校(びがっこう)
東京の神田神保町にある美術・音楽・メディア表現の私塾。1969年、現代思潮社により設立。少人数の通年制で学歴、年齢、国籍不問。いわゆる「学校」という静的なものでなく、技術や知識の体得と同時に様々な出会いや実験が起こる有機的な運動体と捉え、自由と自治が存在する場として開かれている。歴代講師に中西夏之、木村恒久、中村宏、赤瀬川原平、松沢宥、菊畑茂久馬、鈴木清順、小沢剛、会田誠、卯城竜太(Chim↑Pom)他。現講師に松蔭浩之、O JUN、中ザワヒデキ、佐藤直樹、遠藤一郎、菊地成孔、岸野雄一、大原大次郎、他。
皆藤将(かいどうまさる)
写真家/アーティスト/新・方法主義者。1984年東京都生まれ。2008年上智大学卒業。美学校卒業。2012年に「新・方法」に加入。以降、新・方法主義者としても活動。2016年に写真家集団「Three Delta Triangles」を結成。近年の参加展覧会・プロジェクトに、「よそものアート」(2016)、Three Delta Triangles「第三世界」(2017)、「人工知能美学芸術展」(2017-18)、「始末をかく」(2017-18)など。2008年より美学校の運営スタッフを務める。
三田村光土里(みたむらみどり)
現代美術作家。愛知県生まれ。東京在住。個人的な追憶を、写真や映像、言葉や日用品等の多様なメディアで構成したインスタレーションを国内外で発表。世界各地でのフィールドワークを通して、文化的差異を越えて共感する日常の気づきを私小説的な空間作品に表出させる。2005年、文化庁新進芸術家海外派遣(フィンランド三都市巡回個展)、ウィーン分離派館にて個展(2016)、あいちトリエンナーレ(2016)他、国内外で個展、グループ展多数。2007年より美学校講師。現代美術講座「アートのレシピ」を松蔭浩之とともに担当。
毛利嘉孝(もうりよしたか)
社会学者。専門はメディア/文化研究。1963年生。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。京都大学卒業、広告会社勤務後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジでPhDを取得。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会)。
Teraccollective(てらっこれくてぃぶ)
TERATOTERAのボランティアスタッフであるテラッコの歴代コアメンバー16名によって2018年に設立しました。メンバーの職業、年齢、性別は様々ですが、アーティストやアートの現場を支援し共に作り上げていきたいという強い想いを共有しています。裏方だけのコレクティブとして、アートにまつわる様々な人や現場を支え盛り上げていきます。
小川希(おがわのぞむ)
2002年から2006年にわたり、東京や横浜の各所を舞台に若手アーティストを対象とした大規模な公募展覧会「Ongoing」を、年1回のペースで企画、開催。その独自の公募・互選システムにより形成した数百名にのぼる若手アーティストネットワークを基盤に、既存の価値にとらわれない文化の新しい試みを恒常的に実践し発信する場を目指して、2008年1月に東京・吉祥寺に芸術複合施設 Art Center Ongoing を設立。現在、同施設の代表を務める。また、JR中央線高円寺から国分寺を舞台としたアートプロジェクト TERATOTERA(テラトテラ)のディレクターとしても活躍する。最近では2016年1月から4月までの3ヶ月、国際交流基金アジアフェローシップとして、東南アジア9カ国に点在する83カ所のアートスペースをリサーチした。
TERATOTERA事務局
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7 Art Center Ongoing内
TEL:090-4737-4798
E-mail:info@teratotera.jp
ビリヤード山崎(東京都杉並区西荻北3-19-6)