「対話型鑑賞」に焦点を当てたレクチャー&ワークショップを開催します。対話型鑑賞は、美術作品を観ながら鑑賞者同士が意見を交わし、主体的に「見る・考える・話す・聴く」プロセスを重視するプログラムです。近年では、美術館の鑑賞プログラムのみならず、企業の人材育成や対人援助職のトレーニングにも活用されています。本イベントでは、「アートを生み出すことのできる主体的な鑑賞者の育成に取り組む京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター(ACOP)」所長 伊達隆洋氏を講師に迎え、「対話型鑑賞」の基本を学び、体験します。
本イベントは、「ろう者によるろうガイド養成プログラムのモデル開発」の取組のひとつとして実施します。2024年11月には、イギリスの美術館・博物館で芸術解説者として活動する南村千里氏を講師に招き、イギリスのろうガイドの事例と出会うレクチャー&ワークショップを実施しました。取組における学びと実践をとおして、ろう者が文化施設で活躍するための新たな可能性を探ります。
10時30分〜12時
レクチャー「対話型鑑賞の基本と目的」
12時〜13時
お昼休憩
13時〜
エクササイズ&対話型鑑賞体験
※「対話型鑑賞体験」の実践はろう者のみとし、聴者の方はその様子を見学いただくかたちとなります。
感想・学びのシェア
16時 終了
伊達 隆洋(アート・コミュニケーション研究センター所長/京都芸術大学アートプロデュース学科 准教授・学科長)
専門領域は人間科学・臨床心理学。心理臨床現場での実践を行いながら、人の持つ「自分」という感覚とコミュニケーションの関係を研究。2007年度より2年間、アート・コミュニケーション研究センター(以下、ACOP)に参与観察者として参加。コミュニケーションという視点から、ACOPを通じて生じる人の変化について分析を行う。2009年京都芸術大学着任後は、学生への講義の傍ら、近年は美術館・博物館、教育関係者のみならず、企業においてACOPを礎としたセミナーを開催し、人材育成や組織改善に役立つとの高い評価を受けている。現在はACOPのファシリテーション・スキルを医療分野に応用しようという試みから看護教育などの医療従事者にまでそのフィールドを拡げ活躍中。
①文化芸術分野におけるろうガイドに関心がある/目指すろう者(年齢・経験不問)
②対話型鑑賞に興味がある聴者
①20名、②10名
※先着順、定員に達し次第締切
無料
手話通訳 ※UDトーク等文字通訳が必要な方は、申込時にその旨を記載ください。
Re; Signing Project
resp.art.info(at)gmail.com
※ (at)は@に置き換えて下さい。
●パートナープログラムメンバー
Re; Signing Project
ろう者による芸術表現の新たな可能性を模索し、社会への問いを発信するアートプロジェクト。ろう者アーティストたちが自ら企画運営に関わり、アートを通して、ろう者が生きる現実、手話という言語やろう文化を多くの人々に発信し、 ろう者・聴者ともにアイデンティティ・関係性の再構築を試み、様々な芸術表現を包括できる場でありたいという願いを込めて、このプロジェクトを立ち上げる。“Re”は「再生」「アイデンティの再構築」、“Signing”は「手話で話す人々」「手話で話している」を意味する。2023年、「〜 視覚で世界を捉えるひとびと」展(東京、BUoYギャラリー)を開催。
https://www.re-signing.com/https://www.re-signing.com/