アーツカウンシル東京の事業

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「舞踏アーカイヴプロジェクト」 ~新たなダンスアーカイヴの創造~

東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会 第15回

アーツカウンシル東京では平成25(2013)年度より長期間の活動に対して最長3年間助成するプログラム「東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】」を実施しています。この度、助成対象活動報告会の第15回として、平成29(2017)年度から3年間の助成対象となった特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想の活動をご紹介します。 


時代の中で変化するダンスを記録し、新たな価値を次世代に伝えるためのアーカイヴの創造を目的に活動している特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想は、本助成対象事業を3つの柱で実施しました。

  • 場所を持つアーカイヴから、ヴァーチャルなアーカイヴに発想を転換した独自のシステム「舞踏デジタルアーカイヴ」を開発・公開。
  • 世界における舞踏の活動状況を俯瞰できるように定量的、定性的なデータを収集する「舞踏リサーチ2017-2019」を実施し、冊子としてまとめ「舞踏という何か」を刊行。活動3年目には、関連シンポジウムを開催。
  • アーカイヴ資料を活用した作品創作と発表を行う実例を示すことで、アーカイヴの意義を周知させる「リコンストラクション試演」を開催。

リコンストラクション試演で作品創作に携わった振付家もお招きし、助成対象事業の3年間の取組みから得られた成果と課題、そして、ここから更に発展したアーカイヴ関連事業など、独創的なアーカイヴの取組みをお話しいただきます。また、新型コロナウイルスの蔓延で舞台活動が停滞した状況を経て、今日のアーカイヴの可能性や必要性などについて、参加者の皆様と情報共有できる機会にしたいと思います。

助成対象団体
特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想

登壇者
助成対象団体のメンバーと、「リコンストラクション試演」活動で創作活動を行ったアーティストにご登壇いただきます。

溝端俊夫(特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想 代表理事長)
飯名尚人(特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想 理事/Dance and Media Japan主宰)
岡登志子(アンサンブル・ゾネ主宰、振付家)
川口隆夫(ダンサー・パフォーマー)
田辺知美(舞踏家)

手話通訳
橋本一郎、佐藤晴香

司会進行
水野立子(企画部助成課 シニア・プログラムオフィサー)

※本報告会は主催者の広報及び記録目的に写真・音声の収録を行い、後日アーツカウンシル東京のウェブサイト等で公開します。記録映像動画のアーカイブ公開はありません。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今後の状況により、内容の変更あるいは中止や延期の可能性があります。
※手話通訳・UDトークによる情報保障があります。

助成対象事業の概要

【3年間を通して行った事業】
(1)舞踏デジタル・アーカイヴ開発・始動
(2)舞踏リサーチ・アンケート調査

【アーカイヴを活用したさまざまな活動】 
(1年目)リコンストラクション試演
土方巽「病める舞姫」のテキストから「ザ・シック・ダンサー」を創作・上演
振付・出演:川口隆夫、田辺知美

(2年目)リコンストラクション試演
ドイツ表現舞踊の歴史的作品クルト・ヨースの反戦バレエ「緑のテーブル」(1932年)から着想を得、「緑のテーブル2017」を創作・上演
振付:岡登志子 美術:広中薫 
出演:アンサンブル・ゾネ、垣尾優、佐藤健太郎 他
特別出演:大野慶人 

(3年目)舞踏の原点に立つ表現者の活動紹介、作品上演から舞踏の源流を可視化する試み
マルチメディア+レクチャーパフォーマンス公演 「All About Zero」
出演:及川廣信、ヨネヤマママコ、大野慶人 他
構成・演出:飯名尚人

事業紹介ページはこちら

プログラム内容(予定)

18:45 開場
19:00 【第1部】
・ダンスアーカイヴ構想のミッション
・本助成対象事業を実施するに至った背景と企画意図
・事業内容の紹介
  -舞踏リサーチ「舞踏という何か」
  -リコンストラクション試演 2017年、2018年、2019年の取組み
20:10 休憩
20:20 【第2部】
・舞踏デジタル・アーカイヴ 開発までの道のりと成果
・本助成事業終了後のアーカイヴを活用した事業の発展について 
・コロナ禍以降のアーカイヴの可能性
・舞踏/ダンス・アーカイヴの今後の課題・展望
20:45 質疑応答
21:00 終了

登壇団体・登壇者プロフィール


特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
1990年代半ばより大野一雄舞踏研究所の中で行われていたアーカイヴ活動を基盤に、より広範なダンスアーカイヴの構築を推進する目的で発足した団体。2012年より任意団体として活動し、2016年に法人として設立した。
dance-archive.net/

 撮影:鷹野隆大
溝端俊夫(みぞはた・としお)
特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想 代表理事。1980年代より大野一雄舞踏研究所の技術、制作スタッフとして働きながら、現法人の母体となる大野一雄アーカイヴを90年代中葉に立ち上げる。長期助成プログラムで行われた事業全体の企画制作と実務を行った。

 撮影:鷹野隆大
飯名尚人(いいな・なおと)
特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想 理事。長期助成プログラム活動3年目に行われた公演事業で「All About Zero」をディレクションした。また、ダンスアーカイヴ構想が東京都から受託し企画制作したTokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13「TOKYO REAL UNDERGROUND」ではキュレーターを務めた。


岡登志子(おか・としこ)
長期助成プログラム活動2年目に行われた公演事業で「緑のテーブル2017」(2017年初演)を上演した。1990年代にフォルクヴァンク芸術大学に学び、クルト・ヨースの愛弟子ジャン・セブロンの薫陶を受けた。神戸を拠点にアンサンブル・ゾネを主宰する。

 撮影:鷹野隆大
川口隆夫(かわぐち・たかお)
長期助成プログラム活動1年目に行われた公演事業で「ザ・シック・ダンサー」(2012年初演)を上演した。「TOKYO REAL UNDERGROUND」ではアーティスティックディレクターを務めた。大野一雄のアーカイヴ映像を活用して創作した「大野一雄について」を世界各地で上演している。


田辺知美(たなべ・ともみ)
長期助成プログラム活動1年目に行われた公演事業で「ザ・シック・ダンサー」(2012年初演)を上演した。また、「TOKYO REAL UNDERGROUND」では、川口隆夫ディレクション企画による「舞踏ある視点」シリーズの1つとして「OWAN」を配信した。

料金

無料(事前申込制/先着順)

定員

40名(アーツカウンシル東京 5階会議室)
500名(オンライン)

申込方法

【会場参加】
こちらのフォームより必要情報をご記入の上お申し込みください。

【オンライン(Zoomウェビナー)参加】※ライブ配信のみ
こちらのウェビナー登録フォームより必要情報をご記入の上、お申し込みください。参加方法は、お申し込みいただいたメールに自動返信でお送りします。

申込締切
2023年1月23日(月)12:00  ※申込受付は終了しました。

※定員になり次第受付を終了いたします。
※お寄せいただいた個人情報は厳重に保管し、本報告会に関わるご案内のみに使用いたします。
※内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じた上で実施いたします。ご来場にあたってはマスク着用などのご協力をお願い申し上げます。なお、37.5℃以上の発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、当日ご入場をお断りする場合がございますので予めご了承ください。

お問い合わせ

「長期助成活動報告会」運営担当(合同会社syuz’gen)
E-mail:act_tj@syuzgen.com
FAX:03-4333-0878

開催場所

・アーツカウンシル東京 5階会議室(東京都千代田区九段北4丁目1-28 九段ファーストプレイス5階)
・オンライン(Zoomウェビナー)

チラシ

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
運営
合同会社syuz'gen

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