弁士楽士を付した我が国固有の無声映画上映形態への国際的評価は近年高まりを見せているが、いまだ十分な披露の場を獲得できているとは言い難い。本活動では演者自身がドイツに滞在し各国の研究者・興行主とのネットワークを形成、活動写真文化を国外へと広めるための環境を整備する。また都内の映画祭、メディアと連携し国外で得た資料、経験を東京での企画に還元する。加えて高い意欲を有する音楽家に国外での研鑽の場を与え楽士育成も図る。
【片岡一郎】
2002年澤登翠に入門。国内では東京国際映画祭、京都国際映画祭を始めとする各地の映画祭や名画座での出演を中心に活動。2007年のクロアチア公演をきっかけに海外公演も定期的に行う。これまで招かれた国はアメリカ、ドイツ、イタリア、フランスなどを中心に10ヵ国以上。映画芸能史の研究者として各地の大学で講演をするほか、声優、紙芝居、バイオリン演歌師、文筆の諸分野でも仕事をしている。
会長:片岡一郎
ボン大学(ボン)
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