2001年4月にシアタートラム(東京)で初演をし、その後、世界各都市で再演を繰り返した笠井叡の代表作、「花粉革命」を今回は、笠井瑞丈の身体で再演を試みる。「花粉革命」は、上演をする度に、演出・振付に手を加え、作品として熟成度の高いものとなっている。この完成された作品を次代の表現者、アーティストに引き継ぐ事で、日本の舞台芸術の継承となる事、また舞台芸術の発展になる事を目的としている。日本のコンテンポラリーダンス界では、まだまだ作品のレパートリー化が少なく、本公演はその模範になる事も目的としている。
【笠井 叡】
1963年に大野一雄氏に,翌64年に土方巽に出会い、舞踏家としての活動を始める。国内を中心に多くのソロダンス作品を発表し、1971年天使館を創立。ここから山田せつ子や山崎広太など多くの舞踊家を輩出した。1979年にドイツ留学し、オイリュトメウム・シュツットガルトで学ぶ。帰国後、様々なオイリュトミー公演を行う。94年に「セラフィータ」でダンス界に復帰。自身のソロ公演以外に、木佐貫邦子・伊藤キム・白河直子・黒田育世など日本のコンテンポラリーダンスを代表する舞踊家、世界のバレエ界を代表する1人ファルフ・ルジマトフなど振り付ける。北米・南米・ヨーロッパ・韓国など海外での公演活動を精力的に行う。舞踏・モダンダンス・コンテンポラリーダンス・オイリュトミーなどのジャンルにとらわれることなく、舞踊家としても振付家としても独自のクリエイティブな活動を続けている。
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シアタートラム(東京都世田谷区)
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