出会い、反発し、融合し、やがては宇宙的なカタルシスに至るまでのプロセスを表す新作公演。このテーマの裏には「人類はいかに、戦争を克服しようとするか?」とい問題提議もなされている。異なった原理と原理の違い、或は宗教観の違い、これらはある意味男性主導で導かれた戦争である。克服には「小さな感性の違い」を互いに認め合う、「感性における戦争の克服」が必要だ。
黒田育世、白河直子、森下真樹、上村なおか、寺田みさこ、山田せつ子、この六人の女性ダンサーはそれぞれ、明確に自己の主張持っているダンサーである。それぞれが自己の感性を主張しつつ、そこに互いが結び合うところの、「人間を超えた宇宙的な感性」「宇宙的な感覚」が作品全体を覆いつくす。
構成・演出・振付・出演:笠井叡
出演:黒田育世、白河直子、森下真樹、
寺田みさこ、上村なおか、山田せつ子
舞台監督:寅川英司 照明:森下泰(ライトシップ) 音楽: 角田寛生 音響技術:尾崎弘征
衣裳:萩野緑
制作:ハイウッド
プロデューサー:笠井久子
【笠井叡】
1960年代に大野一雄、土方巽に出会い、舞踏家としての活動を始める。71年に天使館を設立、多くの舞踏家を育成する。79年から85年まで渡独、オイリュトメウム・シュツットガルトで学ぶ。94年に『セラフィータ』でダンス界に復帰する。舞踏・コンテンポラリーダンス・オイリュトミーなど、ジャンルにとらわれることなく、舞踏家としても振付家としても独自のクリエイティブな活動を続けている。近年、北米・南米・ヨーロッパなど海外での公演活動を精力的に行う。
〒185-0023
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プロデューサー:笠井久子(カサイ ヒサコ)
e-mail: chakomeer◆cup.ocn.ne.jp
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世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区)