アーツカウンシル東京の事業

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

  • 団体名 : TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
  • 区分 : 未来提案型プロジェクト支援
  • 助成タイプ : 単年

事業概要

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHは、アーティストによるリサーチをベースとした「作品」と、その作品に基づいて交わされた「言葉」を通じて、オリンピックを控えた東京の姿を多面的かつ多角的に探求し、その共通点と差異から新たな東京論を導き出すことを目的としたプロジェクトである。TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHは写真表現の拡張を伴った実験的な実践のプラットフォームとして、現代のイメージ・カルチャーやメディア環境、テクノロジーの発展を重視し、狭義のドキュメンタリズムを越えて生成された視覚言語によって東京という「場」が変換され、潜在する都市や人々の様相が浮かび上がるような表現を支持する。TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHは、2020年まではウェブサイトを中心に展開し、その後は書籍や展覧会を通じてプロジェクトをアーカイブ化することによって、その全容を後世に残し伝えることを目標としている。

プロフィール

【TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT】
TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHは写真家・小山泰介を発起人とするプロジェクトである。生物学や自然環境について学んだ経験を持つ小山は、2008年に都市の新陳代謝をテーマとした写真集『entropix』を発表するなど、活動初期から東京に代表される都市環境の現象や流動性に着目してきた。小山は文化庁新進芸術家海外研修制度を契機として、約4年間、ロンドンとアムステルダムを拠点に活動していたが、研修期間を経て2年ぶりに訪れた新宿で、その街並と喧噪に圧倒され、改めて東京をテーマとすることの重要性を強く感じた。2017年末に帰国した小山は、キュレーターの山峰潤也(水戸芸術館 現代美術センター)をはじめ、多くの人々と意見を交わし、2018年4月、本プロジェクトを実行するための任意団体TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECTを設立した。