水上勉の文芸作品「ブンナよ、木からおりてこい」を、カンパニー主宰の渡部朱美が脚本・構成し、カンパニーメンバー21名と支援サポートダンサーによって、シアタートラムにて上演した。シアタートラムでは6回目の公演となり、世田谷パブリックシアターの提携公演として定着してきている。
作品内容は、蛙のブンナが出会う様々な事件を通して、命のつながり、命の尊さをテーマに、生きる意味とは何か、を問うものとなっている。今年は新しく入会し、初めて公演に出演するメンバーも多かった。また現在活動を休んでいるメンバーに、ロビーでの仕事を任せるなど、舞台上だけではなく公演に参加できるような配慮を行った。観客は特別支援学校の在校生・卒業生・関係者が中心となっているが、今回は作品に注目して来場した観客も見受けられた。
【SACミュージカルカンパニー】
知的障害を有する人たちが歌やダンス、芝居を通して、自己表現力を研鑽する団体。構成メンバーは特別支援学校卒業生を中心としている。年齢は18才から30才台。障害の程度にも幅があるため、一般の人たちのような著しい年齢層の違いはない。
〒179-0074 東京都練馬区春日町3-4-9-303
SACミュージカルカンパニー
制作
阿部文代
TEL : 070-6985-3933
E-mail: sac-musical@y-mobile.ne.jp
シアタートラム(東京都世田谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。